パドレス有望株が今季絶望 フューチャーズ・ゲームも出場不可に

「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体8位にランクインしているCJ・エイブラムス(パドレス)が左脛骨の骨折と膝内側側副靭帯の損傷により今季絶望であることが明らかになった。エイブラムスは日本時間7月1日に出場したマイナーの試合で左足を負傷。全治には3ヶ月を要する見込みであり、アリゾナ秋季リーグやウィンターリーグでプレーできる可能性は残されているが、出場予定だったフューチャーズ・ゲームでのプレーは不可能となった。

 エイブラムスは2019年のドラフト1巡目(全体6位)指名でパドレスに入団した20歳の遊撃手。今季は自身初となるAA級で開幕を迎え、ここまで42試合に出場して打率.296、14二塁打、2本塁打、23打点、13盗塁、出塁率.363、OPS.782をマークしていた。「MLBパイプライン」では、自慢のスピードに最高評価の「80」が与えられているほか、ヒットを打つ能力や守備力も高評価。パドレスの遊撃には若きスター選手のフェルナンド・タティスJr.がいるため、将来的には二塁手もしくは中堅手としてのメジャー昇格が予想されている。

 日本時間7月12日に行われるフューチャーズ・ゲームの出場選手はすでに発表されており、パドレスからは球団2位の有望株であるエイブラムス(全体8位)と球団3位のルイス・キャンプサーノ(全体31位)の2人が出場予定だったが、エイブラムスの欠場が確定。代替選手はまだ決定しておらず、後日発表される見込みとなっている。

 フューチャーズ・ゲームは各球団のマイナーの有望株が集まる、言わば「将来のスーパースターの宝庫」であり、過去にはニック・カステヤーノス(2012年)、ジョーイ・ギャロ(2014年)、カイル・シュワーバー(2015年)、ヨアン・モンカダ(2016年)らがMVPを受賞。現在メジャーで活躍する選手のなかには、フューチャーズ・ゲーム出場経験のある選手も非常に多い。

 エイブラムスは残念ながら初出場のチャンスを逃すことになってしまったが、現在20歳でまだAA級でプレーしていることを考えると、来年以降も出場のチャンスはありそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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