Wソックスが右腕・リンと契約延長 2年3800万ドル+オプション1年

 日本時間7月18日、ホワイトソックスは先発右腕ランス・リンと2年3800万ドル+球団オプション1年で契約を延長したことを発表した。リンは昨年12月にトレードでレンジャーズからホワイトソックスに加入。今季はレンジャーズと結んだ3年3000万ドルの契約のラストイヤーであり、今季終了後にFAとなる予定だったが、カージナルス時代の2012年以来9年ぶりとなるオールスター・ゲーム選出を果たした34歳のベテラン右腕はFA市場に出るよりもホワイトソックスにとどまることを選択した。

 リンはメジャー10年目の今季、ここまで16試合に先発して90回2/3を投げ、9勝3敗、防御率1.99、105奪三振の好成績をマーク。防御率は規定投球回をクリアしている投手のなかでリーグ唯一の1点台であり、同僚のカルロス・ロドンがオールスター・ゲームのア・リーグの先発投手が大谷翔平(エンゼルス)に決まった際に「リンのほうが相応しいと思う」と発言する一幕もあった。

 リンのピッチングの特徴は速球系の球種の投球割合が全体の90%以上を占めること。今季は全投球の43.1%をフォーシーム(被打率.157)、32.2%をカッター(同.183)、16.6%をシンカー(同.213)が占めており、速球系の割合は約92%に達している。ただし、速球系の内訳には多少の変化があり、過去2年と比較すると今季はフォーシームの投球割合が減少し、カッターが増加している。

 リンの最大の魅力は2ケタ勝利を確実に計算できるイニングイーターであること。カージナルスで2012~17年に5シーズン連続2ケタ勝利(2016年はトミー・ジョン手術により全休)をマークしたあと、ツインズとヤンキースでプレーした2018年は自己最悪の防御率4.77に終わり、規定投球回にも届かなかったものの、なんとか10勝を記録。レンジャーズ移籍1年目の2019年に16勝11敗、防御率3.67と復活を遂げ、短縮シーズンの昨季は両リーグ最多の84イニングを投げた。

 契約の内訳は2022年と2023年の年俸がいずれも1850万ドルで、2024年は年俸1800万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)。リンとの契約延長が成立したことにより、ホワイトソックスの先発投手陣で今季終了後にFAとなるのはロドンだけとなったが、主力野手やリリーフ投手陣の多くは長期にわたって保有可能であり、今季ア・リーグ中部地区の首位を快走しているホワイトソックスの黄金期はしばらく続きそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版し、同年からライター業をスタート。現在はウェブや雑誌でMLBの記事を執筆する傍らSPOZONEのMLB中継で解説も務める。

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