シカゴ2球団のトレード Wソックスがカブスからテペラを獲得

 シカゴに本拠地を置く2球団によるトレードが成立した。日本時間7月30日、ホワイトソックスはカブスと1対1の交換トレードを成立させ、マイナー左腕のベイリー・ホーンを放出してリリーフ右腕のライアン・テペラを獲得したことを発表。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、シカゴ2球団のトレードは2017年7月にカブスがディラン・シース、エロイ・ヒメネスら4選手とのトレードでホゼ・キンターナを獲得して以来4年ぶりとなった。

 現在33歳のテペラは今季43試合に登板して43回1/3を投げ、0勝2敗1セーブ、16ホールド、防御率2.91、50奪三振の好成績をマーク。カブスではクレイグ・キンブレルにつなぐセットアッパーを務めていた。昨季終了後にFAとなったが、カブスと再契約。今季の年俸は80万ドルと格安である。また、昨季は21試合で防御率3.92と平凡な成績ながらMVP投票で1ポイントを獲得したことで話題になった(別の選手に投票しようとした記者が誤ってテペラに投票した)。

 カブスは今回のトレード・デッドラインで売り手に回ることを宣言しており、すでにアンドリュー・チェイフィンをアスレチックスへ放出。キンブレルにつなぐ左右のセットアッパーとして活躍していた2人がいずれもチームを去ることになった。キンブレルやクリス・ブライアント、アンソニー・リゾーといった主力選手にもトレードの噂があり、さらなるトレードが行われることが確実視されている。

 カブスが獲得したホーンは23歳の左腕で、昨年のドラフト5巡目(全体142位)指名でホワイトソックスに入団。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではホワイトソックスの23位にランクインしていた。今季はA級で開幕を迎え、8試合(うち6先発)に登板して1勝2敗、防御率2.63をマークしてA+級に昇格したが、昇格後は6試合(うち4先発)に登板して1勝1敗、防御率13.09と苦しんでいる。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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