ア・リーグ最高勝率のレイズ ニアンダーGMの昇進と複数年の契約延長を発表

 ア・リーグ東部地区の首位を独走し、ジャイアンツに次いでメジャー2位タイとなる勝率をマークしているレイズは日本時間9月9日、エリック・ニアンダーGMを編成本部長に昇進させ、複数年の契約延長を結んだことを発表した。ニアンダーは2019年に「最優秀エグゼクティブ」に選出されるなど、低予算で高勝率をマークするチームを作り上げた手腕を高く評価されている。ニアンダーの昇進によってGMが空席となるが、レイズは今のところニアンダーの昇進に伴うフロントの配置転換を行う予定はないという。

 現在38歳のニアンダーは2007年にインターンとしてレイズに加わり、2014年10月にアンドリュー・フリードマンGMがドジャースへ移ったタイミングで編成部門の副社長となった。その2年後にはGMの肩書きも加わり、チェイム・ブルームとともにレイズのフロントを牽引していたが、ブルームは2019年10月にレッドソックスに引き抜かれ、それ以降はニアンダーがレイズのフロントのトップとなっていた。

 レイズは低予算で最大級の成功を収めている球団の1つであり、デビルレイズからレイズに改名した2008年に球団史上初のワールドシリーズ進出を成し遂げ、それ以降も安定した強さを維持している。そのため、フロントの人材が他球団から狙われることも多く、2020年2月にアストロズのGMとなったジェームス・クリックもレイズ出身の人材である。

 そのなかでニアンダーも昨オフ、エンゼルスのGM候補に挙がっていることが報じられたが、レイズのオーナー陣はニアンダーを手放すことを拒否。今回の複数年の契約延長により、ニアンダーは中長期的にレイズのフロントのトップとしてチーム作りを担うことになった。2020年のシーズン開幕以降、レイズは128勝71敗(勝率.643)をマークしているが、これを上回るのはメジャー全体でドジャースだけである。

 年俸が高騰してきた主力選手を他球団にトレードし、若くて安価なタレントを手に入れるだけでなく、ときには自軍のプロスペクトをトレードの駒として活用し、戦力アップを実現する手腕は見事の一言。もちろん、これは選手をしっかり育成できる地盤があるからこそ成立する仕組みである。これらのサイクルが機能し続ける限り、レイズは低予算でも競争力を維持し続けるに違いない。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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