3年ぶり「163試合目」の可能性 ポストシーズン進出チーム決定方法は?

 メジャーリーグの2021年レギュラーシーズンは最終週に突入したが、ア・リーグのワイルドカード2枠、ナ・リーグ東部地区の優勝、ナ・リーグ西部地区の優勝をめぐって依然として熾烈な争いが続いている。レギュラーシーズン最終日となる日本時間10月4日の全試合終了時点でもポストシーズン進出チームが決まらず、翌日にレギュラーシーズンの「163試合目」が開催される可能性も残されている。そのケースに備え、ここではポストシーズン進出チームの決定方法を確認しておこう。

 ワイルドカードが2枠に増えた2012年以降、ポストシーズン進出チームを決める「163試合目」は3度開催されている。2013年はア・リーグの第2ワイルドカードをかけてレイズとレンジャーズが対戦し、2018年はナ・リーグ中部地区(ブリュワーズ対カブス)とナ・リーグ西部地区(ドジャース対ロッキーズ)の優勝が「163試合目」まで決まらなかった。

 今季はナ・リーグ東部地区(ブレーブスとフィリーズ)とナ・リーグ西部地区(ジャイアンツとドジャース)の優勝争いが最後の最後までもつれる可能性がある。たとえば、ジャイアンツとドジャースが162試合消化時点で同率首位となった場合、日本時間10月5日に「163試合目」が開催される。直接対決で10勝9敗と勝ち越しているジャイアンツがホームチームとなり、サンフランシスコのオラクル・パークで開催される「163試合目」に勝ったほうが地区優勝、負けたほうが第1ワイルドカードとなる。

 ナ・リーグ東部地区のケースは少しイレギュラーだ。ブレーブスは中止となったロッキーズ1試合の振替が決まっていないため、フィリーズと0.5ゲーム差でレギュラーシーズンを終えた場合、まずは正式な順位を確定させるためにロッキーズ戦の振替試合が行われることになる(順位に影響がない場合、この1試合は開催キャンセルとなる)。その振替試合の結果、ブレーブスとフィリーズが並んだ場合、地区優勝を決める「163試合目」が開催される。

 ア・リーグのワイルドカード争いは、1位に2チームが並んだ場合、直接対決の結果によって第1ワイルドカードと第2ワイルドカードが決定され、「163試合目」は開催されない。2位に2チームが並んだ場合は、ワイルドカード・ゲームに進出する1チームを決めるために「163試合目」が開催される。直接対決の成績が良いほうがホームチームとなる。

 1位に3チームが並んだ場合は少し話がややこしくなる。この3チームは直接対決の成績が良い順に「A」「B」「C」のいずれかを選ぶ。そして、まず「A」のホームで「A」と「B」の試合が行われ、この試合の敗者は「C」のホームで「C」と対戦する。この2試合の勝者がワイルドカードを獲得する。最初に選択できるチームは1試合目をホームで開催できるうえに最大2試合のチャンスがある「A」を選ぶのが自然だが、1試合目で消耗した相手とホームで戦うことができる「C」を選択する可能性もあるだろう。

 2位に3チームが並んだ場合も「A」「B」「C」の形式となる。まず「A」のホームで「A」と「B」の試合が行われ、この試合の勝者がホームに「C」を迎えることになる。最初に選択できるチームは2試合ともホームで開催できる「A」、もしくは1試合に勝つだけでワイルドカードを獲得できる「C」のどちらかを選ぶことになるだろう。

 最後に、1位に4チームが並んだ場合にも触れておこう。この場合、まず直接対決の成績が良い順に「A」「B」「C」「D」のいずれかを選ぶ。そして、「A」のホームで「A」と「B」、「C」のホームで「C」と「D」の試合が行われ、この2試合の勝者がワイルドカードを獲得する。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版し、同年からライター業をスタート。現在はウェブや雑誌でMLBの記事を執筆する傍らSPOZONEのMLB中継で解説も務める。

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