今オフのクオリファイング・オファーは1840万ドル 過去最高額の昨オフから50万ドル減

 日本時間10月13日、「ESPN」のバスター・オルニー記者は自身のツイッターで今オフのクオリファイング・オファーの金額が1840万ドルに決まったことを伝えた。昨オフの1890万ドルから50万ドルの減額となる。クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年オフ以降、前年比でクオリファイング・オファーの金額が減少するのは今回が2度目。前回の減額は2019年オフであり、2018年オフの1790万ドルから10万ドル減の1780万ドルだった。

 クオリファイング・オファーの金額は毎年、年俸上位125選手の平均額によって定められる。新型コロナウイルスのパンデミックで財政面のダメージを受けたチームが多かったため、昨オフはFA市場の動きがスローペースとなり、高額の契約もあまり生まれなかった。それがクオリファイング・オファーの金額にも反映された形だ。とはいえ、制度導入初年度(2012年オフ)の金額は1330万ドルであり、10年足らずのあいだに500万ドル以上も増額されている。

2012年オフ 1330万ドル
2013年オフ 1440万ドル
2014年オフ 1530万ドル
2015年オフ 1580万ドル
2016年オフ 1720万ドル
2017年オフ 1740万ドル
2018年オフ 1790万ドル
2019年オフ 1780万ドル(初の減額)
2020年オフ 1890万ドル(過去最高)
2021年オフ 1840万ドル(2度目の減額)

 各球団は「過去にクオリファイング・オファーを提示されたことがなく、今季1年を通して自軍に所属していたFA選手」に対してクオリファイング・オファー(1年契約)を提示することができる。シーズン途中に移籍した選手は対象外となるため、スターリング・マーテイ、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバーといった選手たちはクオリファイング・オファーを提示されることなくFA市場へ出ていくことになる。

 クオリファイング・オファーを提示された選手は10日以内に受諾するか拒否するかを決め、受諾した場合は1年契約での残留となる(ホワイトソックスのホゼ・アブレイユのように受諾後に複数年契約を結びなおすケースもある)。クオリファイング・オファーを拒否した選手を他球団が獲得した場合、契約規模などに応じてドラフト指名権の補償や喪失が発生するため、クオリファイング・オファーの有無はFA選手の価値に影響を与えるファクターの1つとなっている。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版し、同年からライター業をスタート。現在はウェブや雑誌でMLBの記事を執筆する傍らSPOZONEのMLB中継で解説も務める。

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