球団新記録の17連勝を達成したカージナルスがシルト監督の解任を発表 理由は「哲学の相違」

 日本時間10月15日、カージナルスはマイク・シルト監督を解任したことを発表した。プロ野球選手経験のない監督として2018年途中からカージナルスを率いているシルトは、2019年11月に3年契約を結んでおり、今季はその3年契約の2年目のシーズン。9月には球団新記録となる17連勝を達成し、ナ・リーグの第2ワイルドカードを獲得した。しかし、ジョン・モゼリアック編成本部長によると、球団の方向性に関して「哲学の相違」があり、それが解任の決断へとつながったという。

 現在53歳のシルトはマイク・マシーニー(現ロイヤルズ監督)の後任として2018年7月から暫定監督となり、手腕が認められて翌月には正式に監督に就任。この年は就任後の69試合で41勝28敗(勝率.594)の好成績を残しながらも惜しくもポストシーズン進出を逃したが、2019年は地区優勝、2020年と2021年はワイルドカードとなり、3年連続でポストシーズン進出を果たした。3年半の通算成績は252勝199敗(勝率.559)で、2019年には最優秀監督賞を受賞している。

 モゼリアックはシルトの解任を発表した記者会見のなかで「このような決断は難しいものだが、球団の方向性に関する哲学的な相違が今回の決断につながったことについて双方が同意している。マイクの契約は1年しか残っておらず、今この問題に取り組むことが皆のためになる」とコメント。チームとシルトの「哲学の相違」が明確になるなか、監督交代が最善の策であると判断したようだ。

 シルトは解任の決定に驚いていたようだが、モゼリアックはすでにシルトの後任となる新監督探しに目を向け始めている。また、モゼリアックは「チーム内に後任候補が数名いる。監督探しが11月中旬まで長引くことは避けたい」とも話しており、オリバー・マーモル・ベンチコーチらが後任候補として有力視されている。

 カージナルスは1996年から殿堂入りの名将トニー・ラルーサ(現ホワイトソックス監督)が2011年まで16シーズンにわたって監督を務めたため、21世紀に入ってからラルーサ、マシーニー、シルトの3人しか監督を務めていない。毎年のようにポストシーズン争いを繰り広げる名門球団を来季以降、誰が率いることになるのだろうか。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版し、同年からライター業をスタート。現在はウェブや雑誌でMLBの記事を執筆する傍らSPOZONEのMLB中継で解説も務める。

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