惜しくもマイルストーン到達を逃した選手たち 鉄人・ゲーリッグは通算493本塁打&1995打点

 野球は「数字のスポーツ」であると言われることが多い。たとえば通算500本塁打、3000安打、300勝、3000奪三振といった数字は非常にわかりやすい。現代の球界ではより先進的なスタッツが重視されるようになりつつあるが、伝統的なスタッツがその役割を失っているわけではない。メジャーリーグの歴史をさかのぼってみると、惜しくもマイルストーン到達を逃した選手は数多く存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモン記者は、そうした選手のなかから11人をピックアップして紹介している。

 惜しくもマイルストーン到達を逃した選手の代表例は「鉄人」ことルー・ゲーリッグだろう。当時のメジャー記録となる2130試合連続出場をマークしながらも筋萎縮性側索硬化症に倒れ、連続出場の2130試合目がキャリア最後の出場となった。通算成績は2721安打、493本塁打、1995打点、1888得点。1938年は35歳で打率.295、29本塁打、114打点、OPS.932を記録していた。体調がすぐれないなかでこれだけの成績を残していたことを考えると、病気がなければ3000安打と500本塁打を優に超え、通算打点記録はゲーリッグのものとなっていたに違いない。

 ゲーリッグと同じ通算493本塁打を放ったのがフレッド・マグリフだ。1989年にブルージェイズ、1992年にパドレスで本塁打王のタイトルを獲得し、2002年には38歳で打率.273、30本塁打、103打点、OPS.858を記録。しかし、その後は急激に衰え、500本塁打の大台には届かなかった。マグリフが不運だったのは1994~95年の長期ストライキに巻き込まれたこと。1994年は113試合で34本塁打、1995年は144試合で27本塁打を放っており、ストライキがなければマイルストーンに到達していた可能性は高い。殿堂入り投票では得票率39.8%(2019年)が最高だったが、500本塁打をクリアしていれば殿堂入り投票の結果も違ったものになっていたはずだ。

 サイモンはこの2人以外に、アル・ケーライン(399本塁打、498二塁打)、アンドレス・ガララーガ(399本塁打)、デール・マーフィー(398本塁打)、ルイス・ゴンザレス(596二塁打)、イアン・キンズラー(1999安打)、トミー・ジョン(288勝)、バート・ブライレブン(287勝)、ビリー・ピアース(1999奪三振)、ヨハン・サンタナ(1988奪三振)を紹介。ちなみに、サイモンがピックアップした11人のうち、殿堂入りを果たしているのはゲーリッグ、ケーライン、ブライレブンの3人だけである。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

目次
閉じる