もしグリフィーJr.がメッツへのトレードを受け入れていたらマリナーズ・佐々木は誕生しなかった?

 日本時間12月27日、メジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレア記者は「もしケン・グリフィーJr.がトレードを拒否せずメッツへ移籍していたら?」という特集記事を公開した。1999年オフ、マリナーズとメッツのあいだでグリフィーJr.を含むトレードが決まりかけたものの、グリフィーJr.はトレード拒否権を行使。最終的にはマイク・キャメロン、ブレット・トムコら4選手とのトレードでかつて父(ケン・グリフィーSr.)が活躍したレッズへ移籍することになったのだった。

 マリナーズはメッツとのトレードが成立すれば、グリフィーJr.との交換でオクタビオ・ドテル、アーマンド・ベニテス、ロジャー・セデーニョの3選手を獲得する予定だったと言われている。メッツは実際にはドテルとセデーニョを含む3選手とのトレードでアストロズからマイク・ハンプトンとデレク・ベルを獲得。ハンプトンの活躍により2000年シーズンはリーグ優勝を果たした。これを踏まえ、クレア記者はグリフィーJr.がメッツへ移籍していた場合、メッツは2000年にワールドシリーズへ進出できなかったと予想している。

 クレア記者の「妄想」はここからさらに広がっていく。メッツが獲得しなかったハンプトンはダイヤモンドバックスへ移籍。これはダイヤモンドバックスがカート・シリングの獲得に動かないことを意味する。よって、2001年シーズンのダイヤモンドバックス世界一も実現しない。また、メッツはハンプトンがFAでロッキーズへ流出した際の補償指名権でデービッド・ライトを指名したが、この指名権はダイヤモンドバックスが得ることになるため、クレア記者の「妄想」の世界ではライトはダイヤモンドバックスに入団する。

 さらに、クレア記者はシリングが2000年シーズン途中にカージナルスへ移籍すると予想。ダリル・カイル、アンディ・ベネス、シリングら強力先発陣を擁したカージナルスはメッツを破ってワールドシリーズへ進出し、ヤンキースの3連覇を阻止することになる。また、カージナルスはシリング獲得の際にJ・D・ドリューとマット・モリスをフィリーズへ放出。1997年ドラフト全体2位でのフィリーズからの指名を拒否したドリューだったが、クレア記者の「妄想」では結局フィリーズへ移籍することになる。

 そして、クレア記者は最後に「マリナーズはシーズン116勝の最多記録を樹立できなかった」と予想。グリフィーJr.がメッツに移籍していたら、2001年にチーム3位のWARを記録したキャメロンはチームに加わっておらず、ドテルとベニテスを獲得したことにより、2001年にリーグ2位の45セーブをマークした佐々木主浩の獲得にも動いていないと思われるからだ。

 なお、現実の世界でも、クレア記者の「妄想」の世界でも、マリナーズ、レッズ、メッツの3球団はグリフィーJr.のトレード後にチャンピオンリングを手にしていない(マリナーズはグリフィーJr.のトレード前を含めてもワールドシリーズ進出0回)。現実と異なる仮定をしようとも「決して変わらないものもある」とクレア記者は記事を締めくくっている。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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