通算200勝・レスターは殿堂入りできるか メジャーリーグ公式サイトの記者4人が徹底討論

 通算200勝、オールスター・ゲーム選出5度、ワールドシリーズ制覇3度などの実績を残したジョン・レスターが現役引退を表明した。メジャーリーグ公式サイトではアリソン・フーター記者を進行役として、マイク・ペトリエロ記者、ジョン・ポール・モロシ記者、マーク・フェインサンド記者、サラ・ラングス記者の4人が「レスターは殿堂入りできるか」について徹底討論。様々な角度からレスターのキャリアを分析し、最終的には「時代委員会の選考による殿堂入り」を予想した。

 4人のうち、レスターの殿堂入りを支持したのはモロシ記者だ。「彼が殿堂入り選手であると信じている。彼のキャリアはマーク・バーリーを思い起こさせるが、私はバーリーにも(有資格初年度から)2年連続で投票している」とモロシ記者。「殿堂入り投票における投手の評価基準は大きく変わってきている。私はその選手がプレーした時代を1ページに要約する際、その選手が複数回登場するかどうかを殿堂入りの基準と考えている。レスターは若いときにがんと闘い、(2007年に)レッドソックスが世界一を決めた試合で勝利投手になった」とレスターの殿堂入りを後押しした。

 一方、他の3人はレスターの実績を認めつつも、「殿堂入りには少し足りない」との評価を下した。「カブスの呪いを打ち破ったことに10億ポイントを与えるなら、レスターの殿堂入りには説得力がある」とジョークを交えつつ語ったのはペトリエロ記者。「彼がプレーした時代において、彼はエリート投手の1番手グループではなく2番手グループに入ると思う。アンディ・ペティット、バーリー、ティム・ハドソン、ケビン・ブラウン、コール・ハメルズらが殿堂入りできないのに、彼が殿堂入りするとは思えない」と付け加えた。

 フェインサンド記者は「素晴らしいキャリアだったし、3度の世界一における重要なピースだった。しかし、他球団が恐れるような支配的なエースではなかったと思う。また、私はバーリーにも投票していない」とコメント。「ポストシーズンの活躍を考慮しても殿堂入りには足りないと思う。殿堂にはその時代の最高の選手が入るべきだ。ステロイド疑惑のある選手が殿堂入りできなかったとしても、それは次点の選手が殿堂入りすべきということを意味するわけではない」とも主張した。

 ラングス記者は「ピークの7シーズンのWAR(34.6)は歴代トップ150にすら入らない。長く活躍して通算200勝を達成したが、それだけで殿堂入りという評価にはならないと思う」と具体的な数字を挙げて説明。「(レッドソックスとカブスという)2つの伝統球団で印象的な活躍をした投手だが、殿堂入りには届かないのではないか」との評価を下した。

 そして、最終的には「レスターが記者投票で殿堂入りすることはない」という点で4人は一致。投手の評価基準が変化していることやレスターのポストシーズンでの活躍を踏まえ、「時代委員会の選考で殿堂入りするだろう」という予想で決着した。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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