オルティスが有資格初年度で殿堂入り 有資格最終年のボンズ、クレメンス、シリング、ソーサは落選

 日本時間1月26日、2022年度のアメリカ野球殿堂入り投票結果が発表され、レッドソックスを3度のワールドシリーズ制覇に導いた強打者デービッド・オルティスが殿堂入りを果たした。有資格初年度での殿堂入りは史上58人目となる。一方、有資格最終年を迎えていたバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カート・シリング、サミー・ソーサの4人は今回も得票率75%の当選ラインに届かず、記者投票による殿堂入りの可能性が消滅。時代委員会による選考に望みを託すことになった。

 オルティスは1997年にツインズでメジャーデビューし、2003年のレッドソックス移籍後に開花。2016年限りで現役引退するまでメジャー20年間で通算2408試合に出場して2472安打、打率.286、541本塁打、1768打点、OPS.931をマークした。オールスター・ゲームに10度選出されたほか、シルバースラッガー賞を7度受賞。また、ポストシーズンでも通算OPS.947と好成績を残しており、特に3度のワールドシリーズでは打率.455、OPS1.372と驚異的な活躍を見せた。2004年のリーグ優勝決定シリーズと2013年のワールドシリーズではMVPを受賞。1918年を最後にワールドシリーズ制覇から遠ざかっていたレッドソックスを3度頂点に導いた功績が高く評価されたとみられる。

 今回の殿堂入り投票はボンズ、クレメンス、シリング、ソーサが有資格最終年、オルティスとアレックス・ロドリゲスが有資格初年度を迎えたことで注目されていたが、得票率75%の当選ラインをクリアしたのはオルティスだけ。圧倒的な実績を誇るボンズとクレメンスだが、投票権を持つ記者たちは最後まで「ステロイド時代」の主役である両者の殿堂入りにゴーサインを出さず、シリングは数々の過激な言動により支持を失う結果となった。

 なお、2023年度の時代委員会による選考は「Today’s Game」(1988年以降に活躍した人物)が対象となっており、記者投票による殿堂入りの資格を失ったボンズ、クレメンス、シリング、ソーサの4人はここにノミネートされる可能性がある。記者投票では落選となったが、早ければ2023年夏にクーパーズタウンで殿堂入りスピーチを行うことになるかもしれない。

 投票結果は以下の通り。

デービッド・オルティス(1年目)得票率77.9%
バリー・ボンズ(10年目)66.0%
ロジャー・クレメンス(10年目)65.2%
スコット・ローレン(5年目)63.2%
カート・シリング(10年目)58.6%
トッド・ヘルトン(4年目)52.0%
ビリー・ワグナー(7年目)51.0%
アンドリュー・ジョーンズ(5年目)41.1%
ゲーリー・シェフィールド(8年目)40.6%
アレックス・ロドリゲス(1年目)34.3%

ジェフ・ケント(9年目)32.7%
マニー・ラミレス(6年目)28.9%
オマー・ビスケル(5年目)23.9%
サミー・ソーサ(10年目)18.5%
アンディ・ペティット(4年目)10.7%
ジミー・ロリンズ(1年目)9.4%
ボビー・アブレイユ(3年目)8.6%
マーク・バーリー(2年目)5.8%
トリー・ハンター(2年目)5.3%
ジョー・ネイサン(1年目)4.3%

ティム・ハドソン(2年目)3.0%
ティム・リンスカム(1年目)2.3%
ライアン・ハワード(1年目)2.0%
マーク・テシェイラ(1年目)1.5%
ジャスティン・モーノウ(1年目)1.3%
ジョナサン・パペルボン(1年目)1.3%
プリンス・フィルダー(1年目)0.5%
A・J・ピアジンスキー(1年目)0.5%
カール・クロフォード(1年目)0%
ジェイク・ピービー(1年目)0%

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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