次回の殿堂入り投票の注目ポイントは? ベルトランらが初登場、1番手はローレンか

 日本時間1月26日、アメリカ野球殿堂入り投票結果が発表され、レッドソックスの中心打者として活躍したデービッド・オルティスが有資格初年度で殿堂入りを果たした。次回の2023年度投票では通算435本塁打&312盗塁のカルロス・ベルトラン、通算437セーブのフランシスコ・ロドリゲスらが初登場。有資格期間の10年を完走したバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カート・シリング、サミー・ソーサの名前が投票用紙から消えるため、この4人に投票していた記者たちが空いた枠を誰に使うかがポイントとなりそうだ。

 初登場組で殿堂入りの可能性がある選手はベルトランくらい。シーズン62セーブのメジャー記録を持つロドリゲスを含め、他の候補者は通算WAR(ベースボール・リファレンス版)が40にすら満たないため、次回以降に望みをつなぐことができる得票率5%のラインを超えられれば御の字といったところだろう。通算2725安打、435本塁打、312盗塁の実績を誇るベルトランはWARも70を超えており、十分に殿堂入りに値する選手だが、アストロズの不正なサイン盗みの首謀者の1人と考えられている。ボンズらステロイド組と同様に、サイン盗み問題が足枷となって得票率が伸び悩む可能性は高い。

 2022年度投票では、有資格5年目のスコット・ローレン(前回52.9%→今回63.2%)、同4年目のトッド・ヘルトン(44.9%→52.0%)、同7年目のビリー・ワグナー(46.4%→51.0%)、同5年目のアンドリュー・ジョーンズ(33.9%→41.1%)らが着実に得票率を伸ばした。最大10人しか投票できないというルール上、これらの選手への投票を回避していた記者たちがボンズやクレメンスに与えていた枠を使って投票することも考えられるため、次回以降はさらなる得票率アップが期待できる。次回の殿堂入り候補1番手はベルトランではなくローレンだろう。

 また、二塁手として史上最多の本塁打数を記録しているジェフ・ケント(通算377本塁打のうち二塁手として351本塁打)は次回が有資格最終年の10年目となる。前回32.4%と初めて30%台に到達したが、今回も32.7%と微増にとどまっており、記者投票での殿堂入りは厳しい状況だ。有資格期間の10年を完走したうえで、時代委員会の選考に望みを託すことになりそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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