サイ・ヤング賞を3度以上受賞した投手は10人だけ 史上最多はロジャー・クレメンスの7度

 サイ・ヤング賞を1度受賞するだけでも簡単なことではないが、複数回の受賞となれば一時代を築いた大エースだけに限られる。1956年に創設され、66年の歴史を持つ同賞を複数回受賞した投手はメジャー史上21人だけ。そのうち3度以上の受賞はわずか10人しかいない。史上最多はロジャー・クレメンスの7度。ランディ・ジョンソンが5度、グレッグ・マダックスとスティーブ・カールトンが4度で続き、現役のマックス・シャーザーとクレイトン・カーショウを含む6人が3度受賞している。

 記者投票での殿堂入りを逃したクレメンスだが、サイ・ヤング賞7度は球史に燦然と輝く大記録である。最初の3度(1986年・1987年・1991年)はレッドソックス、次の2度はブルージェイズ(1997年・1998年)、そしてヤンキース(2001年)とアストロズ(2004年)でも1度ずつ受賞した。

 初めての受賞となった1986年はMVPも同時受賞。MVPとサイ・ヤング賞の同時受賞は史上11人しかいない快挙である。ブルージェイズでは2年連続で投手三冠を獲得してサイ・ヤング賞を連続受賞。2年連続の投手三冠はクレメンス、サンディ・コーファックス、レフティ・グローブ、グローバー・アレクサンダーの4人しか達成していない快挙だ。

 2004年には41歳で7度目のサイ・ヤング賞を受賞。アストロズは当時ナ・リーグ所属だったため、両リーグでの受賞を達成した。これはクレメンス、シャーザー、ロイ・ハラデイ、ジョンソン、ペドロ・マルティネス、ゲイロード・ペリーの6人だけが達成している。

 5度受賞のジョンソンは、マリナーズ時代の1995年に受賞したあと、ダイヤモンドバックスと4年契約を結んだ1999年から4年連続受賞という離れ業を演じてみせた。いずれの年も両リーグ最多の奪三振数をマークし、2001年には歴代3位の372奪三振。この年はワールドシリーズ制覇も成し遂げている。

 マダックスは1992年から4年連続で受賞した。1992年はカブスでの受賞だったが、1993年からブレーブスへ移籍し、3年連続で両リーグ1位の防御率をマーク。特に1994年は防御率1.56、1995年は防御率1.63と素晴らしい成績を残した。4年連続受賞はマダックスとジョンソンのみが成し遂げた快挙である。

 カールトンは1972年、1977年、1980年、1982年と4度の受賞。すべてフィリーズ時代であり、1972年は投手三冠を獲得した。1977年は最多勝、1980年は最多勝と最多奪三振の二冠、1982年も37歳にして最多勝と最多奪三振の二冠に輝いている。

 サイ・ヤング賞を複数回受賞した21人の投手は以下の通り。

7度:ロジャー・クレメンス
5度:ランディ・ジョンソン
4度:グレッグ・マダックス、スティーブ・カールトン

3度:
マックス・シャーザー
クレイトン・カーショウ
ペドロ・マルティネス
ジム・パーマー
トム・シーバー
サンディ・コーファックス

2度:
ジェイコブ・デグロム
ジャスティン・バーランダー
コリー・クルーバー
ロイ・ハラデイ
ティム・リンスカム
ヨハン・サンタナ
トム・グラビン
ブレット・セイバーヘイゲン
ゲイロード・ペリー
ボブ・ギブソン
デニー・マクレーン

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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