新ルールなど「2022年シーズンについて知っておくべきこと」 メジャーリーグ公式サイトが特集

 日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉が合意に達し、新しい労使協定が締結された。これにより、スケジュールを一部変更しながらも162試合制のレギュラーシーズンを開催することが決定。レギュラーシーズンは日本時間4月8日に開幕予定だ。新しい労使協定ではポストシーズン出場枠の拡大(10球団から12球団へ)など、様々なルール変更が加えられた。メジャーリーグ公式サイトではアンソニー・カストロビンス記者が「2022年シーズンについて知っておくべきこと」を解説している。

スプリング・トレーニングはいつ始まるの?

 選手は春季キャンプが正式にスタートする現地時間3月13日までにキャンプ地に到着している必要がある(現地時間3月11日からキャンプ地に入場可能)。

オープン戦はいつから始まるの?

 暫定的には現地時間3月18日にスタート予定。まだ正式なオープン戦の日程は発表されていない。

レギュラーシーズンはいつ開幕するの?

 当初の予定から1週間遅れの現地時間4月7日に開幕予定。最初の1週間に予定されていた試合は、レギュラーシーズンの最後に追加される3日間とシーズン中のダブルヘッダー(9イニング制)で消化される。

ポストシーズンの形式はどうなるの?

 出場枠は12球団に拡大され、各リーグから地区優勝3球団とワイルドカード3球団が出場する。地区優勝した球団のうち、各リーグの勝率上位2球団は自動的に地区シリーズ進出が決定。残りの球団でワイルドカード・シリーズ(2勝先取制)を戦い、上位シード球団が全試合ホームで開催する。

 地区シリーズは各リーグの第1シードが第4シードと第5シードの勝者、第2シードは第3シードと第6シードの勝者と対戦。また、ポストシーズン出場をかけた「163試合目」は廃止され、すべてのポストシーズン出場枠はあらかじめ定められたタイブレークのルール(直接対決の勝敗など)に従って決定される。

フィールド上のルール変更は?

 2022年シーズンにおける最大の変更はユニバーサルDHの導入。コロナ禍で行われた2020年シーズン同様、今季からは両リーグで指名打者制が採用される。

 2023年シーズン以降は、現役選手4名、メジャーリーグ機構が任命する6名、審判員1名から構成される委員会により、ピッチクロック導入、守備シフト制限、ベースサイズ拡大、ストライク自動判定といった新しいルールについて決定が行われる。45日前に選手たちに通知することで新ルールの実施が可能となる。

ダブルヘッダーと延長戦はどうなるの?

 どちらもコロナ以前のルールに戻される。ダブルヘッダーは9イニング制で行われ、延長戦のタイブレーク制(無死二塁からスタート)も廃止される。

各球団のFA選手との契約は解禁されたの?

 労使協定が正式に締結され、現地時間3月11日午後7時にFA市場が再開された。まだ200人前後のFA選手が市場に残っており、マイナーFAの選手も数百人いる。

市場に残っている大物FA選手は?

 メジャーリーグ公式サイトのFA選手トップ25に名を連ねていた選手のうち、カルロス・コレア、クリス・ブライアント、トレバー・ストーリー、フレディ・フリーマン、クレイトン・カーショウ、ニック・カステヤーノス、カイル・シュワーバー、カルロス・ロドン、マイケル・コンフォート、アンソニー・リゾ、ネルソン・クルーズが市場に残っている。日本人選手では鈴木誠也と菊池雄星も市場に残ったままである。

トレードはどうなるの?

 FA選手との契約と同様、すでに解禁されている。マット・オルソン(アスレチックス)、ソニー・グレイ(レッズ)、クレイグ・キンブレル(ホワイトソックス)らの動向が注目される。

年俸調停はどうなるの?

 年俸調停権を持つ選手のうち、200人近くの年俸がまだ確定していない。球団と選手が希望額を交換する期限日は現地時間3月22日となっており、合意できなかった場合の年俸調停はシーズン中に行われる。

ルール5ドラフトはどうなるの?

 例年ウィンター・ミーティング期間中に行われるが、今季のルール5ドラフト(メジャー部門)は中止されることが決まった。

労使協定のその他の重要項目は?

 最低保証年俸の引き上げ(今季は70万ドル)、調停前ボーナスプールの新設(年間5000万ドル)、ぜいたく税の上限ラインの引き上げ(今季は2億3000万ドル)、ドラフト全体1~6位指名権の抽選制度の導入、シーズン中の選手オプション回数の制限(5回まで)などが合意内容に含まれている。

新しい労使協定が2022年シーズンに与える影響は?

 プロスペクトのサービスタイム操作対策の新ルールが設けられたため、開幕ロースター入りするプロスペクトが増える可能性がある。また、オプション回数の制限によってロースターの流動性にも影響が出るだろう。

ドラフトの変更点は?

 タンキング抑制の一環として、全体1~6位指名権の抽選制度が導入される。ポストシーズンに出場できなかった18球団が抽選に参加し、勝率の逆順で当選確率が決まる(勝率ワースト3球団は全体1位指名権を得る確率がそれぞれ16.5%)。

国際ドラフトはどうなったの?

 現時点では結論が保留されている。現地時間7月25日までに導入するか否かが決定され、メジャーリーグ選手会が導入に同意すれば、それと引き換えにクオリファイング・オファー制度が廃止される。国際ドラフトが導入されない場合、クオリファイング・オファー制度は維持される。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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