昨季26年ぶり世界一のブレーブス 開幕投手は左腕・フリードと右腕・モートンの二択に

 昨季、1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブスの今季の開幕投手は二択に絞られた。その2つの選択肢は、左腕マックス・フリードと右腕チャーリー・モートンだ。ブライアン・スニッカー監督は「グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツがいたときみたいだね。どちらを選んでも間違いではない」とコメント。現在両者は同じスケジュールで調整を進めており、日本時間4月2日のオープン戦に先発した投手がそこから中5日で開幕投手を務めるとみられる。

 現在28歳のフリードは、昨季28試合に先発して165回2/3を投げ、2度の「マダックス」(=100球未満での完封勝利)を含む14勝7敗、防御率3.04、158奪三振を記録。26年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦にも先発し、6回4安打無失点の好投で勝利投手となった。

 一方、現在38歳のモートンは、昨季33試合に先発して185回2/3を投げ、14勝6敗、防御率3.34、216奪三振をマーク。ワールドシリーズ第1戦で右足に打球を受けて骨折し、それ以降は投げられなかったが、現在は万全のコンディションに回復している。

 日本時間3月28日、モートンはレイズとのオープン戦に先発し、4回2/3を無安打無失点に抑える好投を披露した。一方、フリードはキャンプ地でチームメイトを相手に5イニングのシミュレート・ゲームに登板し、ロナルド・アクーニャJr.やオースティン・ライリー、ダンズビー・スワンソン、マット・オルソンといった主力打者と対戦した。

 スニッカー監督が「両者とも(開幕までに)あと1試合先発する」と語っているように、次の登板が開幕投手の行方を大きく左右する。日本時間4月2日のオープン戦に投げたほうが中5日で開幕戦、翌3日のオープン戦に投げたほうが中5日で開幕2戦目に先発するとみられているからだ。

 ちなみに、両者とも開幕投手の経験は1度だけ。フリードは昨季、自身初の開幕投手を務め、モートンはレイズ時代の2020年に大役を経験している。開幕投手の決定に迷うのは、大役を任せられる投手が複数いるチームならではの贅沢な悩みと言えそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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