昨季王者・ブレーブスの開幕投手はエース左腕・フリードに決定 2年連続2度目の大役

 21世紀初となるワールドシリーズ連覇を目指す今季のブレーブス。ブライアン・スニッカー監督は、連覇に向けた長い戦いのスタートとなる日本時間4月8日のレッズとの開幕戦のマウンドを左腕マックス・フリードに託すことを決めた。「簡単な決断ではなかった」と指揮官はフリードとチャーリー・モートンの二択で迷ったことを明かしたが、26年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦で勝利投手となったフリードが2年連続2度目の大役を務めることに。モートンは開幕2戦目に先発する予定だ。

 現在28歳のフリードは、昨季28試合に先発して165回2/3を投げ、14勝7敗、防御率3.04、158奪三振を記録。特に後半戦は「マダックス」(=100球未満での完封勝利)を2度マークするなど、14度の先発で8勝2敗、防御率1.74という素晴らしい成績を残した。ポストシーズンでは打ち込まれる試合もあったものの、地区シリーズとワールドシリーズで1勝ずつを挙げて26年ぶりの世界一に貢献。メジャー5年間で通算40勝18敗(勝率.690)と非常に高い勝率を誇っている。

 スニッカー監督は比較的早い段階で開幕投手の候補をフリードとモートンの2人に絞っていた。「グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツがいたときと同じようなものだ。どの選択肢を選んでも間違いにはならない」と話していたように、最後の最後まで迷ったようだが、ワールドシリーズ第1戦で右足に打球を受けて骨折したモートンに無理をさせないため、フリードに2年連続2度目の大役を任せることを決めた。

 レイズ時代の2020年に開幕投手を務めた経験があるモートンは開幕2戦目に先発する予定。先発ローテーションの3番手以降にはイアン・アンダーソン、カイル・ライト、ワスカル・イノアが入る見込みだ。26年ぶりの世界一を決めたあと「すべてを出し切ろうと思った」と話していたフリード。ワールドシリーズ連覇に向けた新たなチャレンジがまもなく幕を開ける。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

目次
閉じる