「お前がプレーしていたら安心できない」…ハートがトッテナム時代に受けた扱いを回顧

セルティックのGKジョー・ハートは、引退を考えるほどのトッテナム・ホットスパーで監督から投げかけられた言葉を明かした。
ハート、マンC退団時のペップとの会話を回顧「チャンスをくれと言ったけど…」
ハートは2020年6月にバーンリーと契約満了となったのち、同年8月にトッテナムに加入。バックアッパーとしてUEFAヨーロッパリーグなどに出場していたが、ピッチに立つ時間は短くさらにジョゼ・モウリーニョからヌーノ・エスピリト・サントに監督交代すると完全な戦力外扱いに。その後は昨夏にセルティックに移籍を果たして輝きを取り戻し、前田大然や旗手怜央といった日本人選手と共にリーグ首位の躍進を支えている。そんな中ハートは『In The Stiffs』のポッドキャストで、現役時代は自身と同じくGKだったヌーノとのやり取りが衝撃的だったと伝えた。
「トッテナムでは大きな変化が起こっていて、多くの入れ替えがあり僕も呼び出された。クラブが別のGKを契約しているの知っていたし、会話が必要か?と思ったけど、彼は練習の後話そうと言った。すると彼は“はっきり言っておくが、何があってもお前が今年ボールを蹴ることはない”って言っていたよ。クラブは僕を理解してくれたし、あっそうって感じだったけど、“スポーツディレクターと協力して、自由に移籍してくれ。プレーしたいようにプレーすればいい”とも言われたね」。
「だから僕は、“あなたはかつてGKだったのに、なぜこんなことになったんだ ?なぜ、僕は完全に余剰人員となり、バックアップをさえ出来ないんだ?”と尋ねたよ。すると彼は、“私の考えでは、誰でもキャリアの中で、身体がサッカーをするのを許さない時期が来る。今がその時だ。お前が1分でもプレーしていたら、私は安心できない。お前にとってボールが速すぎるし、もう歳だし、身体が動かないし、力もない”と言われたね」。
Photo Chloe Knott – Danehouse