メッツの最強先発ローテーションに暗雲 デグロムに続いてシャーザーも開幕アウトの可能性

 ジェイコブ・デグロムの開幕投手回避と4週間のシャットダウンが決定したメッツだが、代役筆頭候補のマックス・シャーザーも開幕戦の登板を回避する可能性が出てきた。日本時間4月3日の紅白戦で7イニングを投げる予定だったシャーザーは、右ハムストリングの張りを訴えて登板を回避。軽症であることを強調したものの、開幕戦の登板については明言しなかった。メッツは日本時間4月8日から敵地ワシントンでナショナルズとの4連戦を戦うが、開幕戦のマウンドにはいったい誰が立つことになるのだろうか。

 シャーザーが最初に右ハムストリングの異変に気付いたのは、日本時間4月1日に日課のランニングを行っていたときだったという。「その後の2日間は順調に回復していた」そうだが、紅白戦の登板に向けてウォーミングアップをしようとしたところ、右ハムストリングの張りが再発。無理に登板して状態を悪化させるリスクを避けるため、登板を回避し、軽めのキャッチボールを行うにとどめた。

 メッツは開幕戦からデグロム、シャーザー、クリス・バシット、カルロス・カラスコ、タイワン・ウォーカーの順に先発することを想定して登板スケジュールを組んでいたため、シャーザーが開幕戦に投げられない場合、残りの3人のいずれかを開幕戦に登板させようとするとスケジュールに無理が生じる。バック・ショウォルター監督はバシット、カラスコ、ウォーカーの3人について「調整ルーティーンを乱したくない」との意向を示しており、シャーザーが投げられない場合は、ローテを前倒しするのではなく、単純に代役を立てることになりそうだ。

 デグロムの代役としてローテ入りする可能性があるのは、タイラー・メギル、デービッド・ピーターソン、トレバー・ウィリアムスの3人。よって、シャーザーが開幕戦に投げられない場合、このうちの誰かが開幕投手を務めるとみられる。あるいはブルペンデーで開幕戦に臨む可能性もある。なお、メッツはクリス・パダック(パドレス)を獲得するトレード交渉を行っているとの報道もあり、シャーザーの登板可否も含め、今後の動向に注目したい。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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