テン・ハーグはマンUで成功するか…盟主再興のため解決すべき4つのこと

 アヤックスのエリク・テン・ハーグ監督は、来シーズンからマンチェスター・ユナイテッドの新指揮官に就任した。クラブとの契約を完了させた今、テン・ハーグが解決しなければならない問題を取り上げたい。

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クリスティアーノ・ロナウドはもう1シーズンいるのか?
 C・ロナウドは37歳となったが、トッテナム・ホットスパーやノリッジ・シティの試合でハットトリックを決めたように、クラブでも最も効果的な9番だ。今シーズン公式戦34試合で21ゴール3アシストを記録するなどマンUの得点源であり、他の選手を圧倒している。しかしテン・ハーグ監督は選手管理の自由を求めており、自身のイメージ通りにそのスタイルを再構築し若くてハングリーな選手を中心に作り上げることができる。昨年8月に延長オプション付きの2年契約を締結したC・ロナウドだが、オールド・トラフォードに残るかは定かではない。

デクラン・ライスは中盤構築の答えとなるか?
 テン・ハーグが新監督就任でクラブが満場一致となった理由の一つに、中盤のアップグレードへの期待がある。中盤の構築はオーレ・グンナー・スールシャールの下では難問となってしまい、ラルフ・ラングニックに指揮が変わっても回答を見出せていない。今夏にポール・ポグバを放出すれば、攻撃に必要なツールを一つ欠く事となる。そこでマンUが狙っているのは、ウェストハム・ユナイテッドのデクラン・ライスだ。元マンU監督のデイビッド・モイーズが絶賛しているライスは移籍金1億ポンド(約137億円)超えとも言われており、マンUが契約できるか否かが、テン・ハーグ体制の未来を占う事になるかも知れない。

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サンチョ中心のチーム作り?ラッシュフォードはどうなる?
 昨年7月にマンUが長年獲得を望んでいたジェイドン・サンチョがオールド・トラフォードに到着したが、世界中のマンUファンが期待した活躍を見せることができず。ラッシュフォードと共にイングランド代表メンバーからも外れてしまった。それでもシーズン後半に入り徐々にパフォーマンスが向上していき、若手育成に定評のあるテン・ハーグ監督の下で中心選手となる可能性が高い。

 一方でラッシュフォードは、ワールドクラスの才能を持つ選手であるのは間違いないが、同選手をチームに残すか現金化するかクラブは決断しなけれならない。今シーズンのラッシュフォードは肩の負傷で出遅れ、回復後も低空飛行を続けており昨年10月末からわずか2ゴールに留まっている。2023年に契約満了となる中、求められるのは2016年に18歳でデビューした際のセンセーショナルな活躍を見出せる、新鮮なアイデアを持った新監督。その点では、テン・ハーグ監督は十分すぎるほどの人物だろう。

テン・ハーグはドレッシングルームをコントロールできるか?
 マンチェスターに到着する事でテン・ハーグに対する目が一段と厳しくなるのが予想される中、マンUの指揮官に相応しいかはドレッシングルームでの立ち振る舞いで評価されるだろう。サー・アレックス・ファーガソン退任以降は選手たちが監督よりも権力を与えられてきたが、テン・ハーグとクラブはそれを変える必要がある。ロイ・キーンが「モウリーニョを解任に追い込んだのは選手たちであり、オーレに対しても全く同じことをした」と述べる中、テン・ハーグは同じ運命にならないよう回避しなければならない。

 テン・ハーグがドレッシングルームをコントロールするには、取締役会とオーナーの全面的なバックアップが求められる。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ、リバプールのユルゲン・クロップのように。それを証明するのが今夏の移籍市場となるだろう。必要としない選手を売り、必要な選手を獲得する。リーダーシップ、メンタリティ、クオリティの面で、マンCやリバプールと競争できる本格的な「手術」が必要だ。

Photo BSR Agency

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この記事を書いた人

学生時代のユニフォームが青と赤、ポジションがMF、背番号8だった事でランパードとジェラードのプレーを見るように。以来プレミアリーグを中心にサッカーを年間約1000試合観戦する東京出身のエディター。

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