エンゼルス・フレッチャーが左右の内転筋の修復手術で長期離脱へ 今季中に復帰できる見込み

日本時間5月11日、エンゼルスのヘッド・アスレチック・トレーナーを務めるマイク・フロスタッドはデービッド・フレッチャーが左右の内転筋の修復手術を受けたため、数カ月間にわたって戦列を離れる見込みであることを明らかにした。フレッチャーは左の臀部を痛めて今季2度目の故障者リストに入っており、精密検査を受けた結果、手術が必要との判断が下された。フロスタッドによると、フレッチャーは今季絶望という状況ではなく、今季中に復帰できる見込みだという。
現在27歳のフレッチャーはエンゼルスと5年2600万ドル+球団オプション2年の長期契約を結んでおり、今季は5年契約の2年目のシーズンとなる。昨季までの二塁から遊撃にコンバートされて開幕を迎えたが、ここまで14試合に出場して打率.158、0本塁打、2打点、OPS.483と低調なパフォーマンス。1度目の故障者リスト入りから復帰したあとは、守備面の負担を考慮して二塁手としての出場が多くなっていた。フロスタッドによると、内転筋の状態が臀部にも悪影響を及ぼしていたようだ。
フレッチャーが長期離脱することにより、エンゼルスは今後も二塁タイラー・ウェイド、遊撃アンドリュー・ベラスケスの二遊間コンビを継続していくことになるとみられる。打撃面に不満は残るものの、好守を連発しているベラスケスはチームに不可欠な戦力となっており、今後もレギュラーに近い形で起用されるだろう。二塁はウェイドのほか、ジャック・メイフィールドやルイス・レンヒーフォにも出場機会が与えられることが予想される。
アンソニー・レンドンの調子が上がらないものの、テイラー・ウォード、マイク・トラウト、大谷翔平、ジャレッド・ウォルシュらが形成する上位打線が機能しているため、現在のエンゼルスでは下位打線の攻撃力はあまり問題視されていない。そうしたチーム状況のなかで、抜群の守備力を持つベラスケスはエンゼルスの正遊撃手にうってつけの存在と言えるかもしれない。
引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media