初登板のモリーナが先週登板のプホルスと言い争い 「雨が降っていなければスプリッターを投げられたのに」

 日本時間5月23日、ゴールドグラブ賞9度の実績を誇る名捕手ヤディアー・モリーナ(カージナルス)が大量18点をリードした9回裏にメジャー初登板のマウンドに上がった。カージナルスではアルバート・プホルスもちょうど1週間前の試合でメジャー初登板を経験しており、2週連続でレジェンドがマウンドに上がることに。非常に仲が良いことで知られるこの2人は試合後、「どちらのピッチングのほうがよかったか」をめぐってクラブハウスで楽しそうに言い争いを繰り広げていた。

 まず、日本時間5月16日のジャイアンツ戦でのプホルスの登板を振り返ってみよう。15対2と大量リードの状況でオリバー・マーモル監督が9回表に投げる野手を探していたところ、プホルスが立候補。先頭打者に四球を与えたあと、センターライナー、レフトへの単打、ショートゴロで二死1・3塁となり、ルイス・ゴンザレスとジョーイ・バートに連続アーチを許して4点を失ったが、ラモンテ・ウェイドJr.をサードゴロに打ち取って試合を締めくくった。

 試合後、同僚のアダム・ウェインライトはツイッターで「僕も初登板で本塁打を打たれたから気にしなくていいよ。今から17年後、キミとアンドリュー・キズナー(プホルスとバッテリーを組んだ若手捕手)が僕とヤディの記録を破っているかもしれないね」とメッセージ。モリーナは「もっと低めに投げないとね。もし僕が投げることになれば、もっといいピッチングができるよ」とプホルスのピッチングを評していた。

 そのモリーナは今日の試合で9回裏に登板し、いきなり先頭の筒香嘉智に被弾。レフトへの二塁打、センターへの単打、セカンドライナーで一死1・3塁となったあと、セカンドゴロの間に2点目を失い、さらにジャック・スウィンスキーに2ランを浴びたが、マイケル・チェイビスをセンターフライに仕留めてプホルス同様に試合を締めくくった。2本のアーチを浴びて1回4失点という投球内容(防御率36.00)は奇しくもプホルスと全く同じだった。

 試合後、プホルスが「僕はホームランを打たれる前にアウトを取った。キミは最初の打者にバーン!じゃないか」とモリーナをからかうと、モリーナは「雨が降っていたから、ちゃんと握れなかったんだ。雨が降っていなければスプリッターを投げられたのに」と応酬。「あそこは僕の出番だった。防御率を下げたかったのに、監督はキミに行かせたんだ!」とプホルスが言えば、モリーナは「20点くらい取る試合が続けばいいね。そうすれば再び僕が登板するところを見られるだろう」と話した。

「僕は二塁打を打たれなかった」(プホルス)、「僕は四球を出さなかった」(モリーナ)と言い争いは続いたが、今季限りでユニフォームを脱ぐ予定の両レジェンドにとって、楽しい思い出の1ページとなったことは間違いなさそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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