期待されたルカクも犠牲者に…チェルシーの「9番」は破滅の数字

 ロメル・ルカクはチェルシーの「9番」の呪いにかかった最新のストライカーに。タミー・エイブラハムがASローマに移籍した後に引き継ぐことになったルカクだが、多くのセンターフォワードを破滅させてきたこの数字の新たな犠牲者となってしまった。

 昨夏クラブ史上最高額9750万ポンド(約149億円)でチェルシーに復帰したルカクは、公式戦44試合に出場して15ゴールに留まる不本意な成績に終わる。来シーズンの再起も考えられたものの、結局レンタル料800万ユーロ(約11億5000万円)でインテルに出戻りとなった。皮肉なことに、前任のエイブラハムは移籍のローマで活躍し、セリエAでイングランド人による1シーズン最多の17得点を樹立している。

ルカクが1年でインテルに復帰 1シーズンのレンタル移籍でクラブ間合意

クリス・サットン(1999-2000)
 当時としては破格の1000万ポンドで、ブラックバーンからチェルシーに到着したサットン。しかし移籍金のプレッシャーと適応に苦しみ、39試合でわずか3ゴールしか挙げられず、翌年の夏に600万ポンドでセルティックに売却された。

マテヤ・ケジュマン(2004-2005)
 チェルシーが初めてプレミアリーグを制覇した年だが、その栄光はケジュマンのおかげではなかった。PSVから600万ポンドで移籍したケジュマンはジミー・フロイド・ハッセルバインクのような活躍が期待されたが、25戦でわずか4ゴールに留まる。レジェンドの意思を引き継ぐことができず、アトレティコ・マドリードに売却された。

スティーブ・シドウェル(2007-2008)
 元アーセナル練習生だったシドウェルは、チェルシーにとって奇妙な契約だったと言わざるを得ない。フリーでジョゼ・モウリーニョが獲得した同選手は、ランパードとエッシェンのペアを脅かすことができず、アストン・ビラに売却されるまで25試合に出場。9番のシャツは再び着用者を探す事となった。

フェルナンド・トーレス(2011-2015)
 もしかしたらチェルシーのファンは、2012年のCL準決勝バルセロナ戦のゴールだけでも、移籍金5000万ポンドの価値があったと主張するかも知れない。リバプールの4年間で142試合81得点を叩き出したトーレスだが、何故かチェルシーで活躍できず。172試合で45ゴールという結果に終わり、呪いの数字をさらに強調させた。

ラダメル・ファルカオ(2015-16)
 マンチェスター・ユナイテッドで散々な目にあったファルカオは、再起を図り2015年にASモナコからチェルシーにレンタル移籍。しかし背負った番号は呪われし「9番」で、フィットネスとペースに苦しみわずか12試合の出場に留まる。さらに悪いことに、1ゴールを決めることしか出来ず西ロンドンを去っていった。

アルバロ・モラタ(2017-2018)
 2017年に6000万ポンドという巨額の資金を費やし、レアル・マドリードからモラタを獲得した。移籍初年度は公式戦15得点を挙げたが、2年目はプレミアでわずか5ゴール。背番号を変えたが状況はさらに悪化し、尻尾を巻いてスペインに帰っていった。

ゴンサロ・イグアイン(2019)
 マウリツィオ・サッリ監督にとっては夢のような契約であり、ナポリの大成功を知っていることからイグアインは最高のパフォーマンスを引き出すストライカーになるはずだった。ところがイタリアでの輝きは見る影もなく、逆に体力とスピードの低下が露呈。19試合5ゴールに終わりユベントスに旅立ったが、皮肉なことに新天地でのボスもサッリだった。

Photo Getty Images Sport

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この記事を書いた人

学生時代のユニフォームが青と赤、ポジションがMF、背番号8だった事でランパードとジェラードのプレーを見るように。以来プレミアリーグを中心にサッカーを年間約1000試合観戦する東京出身のエディター。

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