ガーディアンズのベテラン右腕・ショウがメジャー新記録を樹立 通算733登板目でメジャー初先発

 日本時間7月27日、34歳のベテラン右腕ブライアン・ショウ(ガーディアンズ)がメジャー新記録を樹立した。ショウはこの日のレッドソックス戦に先発して3回途中3安打2失点というピッチング。実はこれがメジャー初先発であり、それ以前の732試合はすべてリリーフでの登板だった。「エライアス・スポーツ・ビューロー」によると、「通算733登板目でのメジャー初先発」は1901年以降のアメリカン・リーグとナショナル・リーグの歴史のなかで新記録になったという。

 2011年にメジャーデビューしたショウは、ダイヤモンドバックス、インディアンス(現ガーディアンズ)、ロッキーズ、マリナーズを渡り歩き、通算178ホールドを記録するなど、主にセットアッパーとして活躍してきた。マイナーでは2009年に19試合、2010年に13試合の先発経験があったものの、メジャーデビュー後はマイナーでのリハビリ登板も含め、すべてリリーフ。しかし、今季メジャー最多の9度のダブルヘッダーという過密日程を乗り越えてきたなかで、アーロン・シバーリの戦線離脱によって先発投手が不足し、ついに先発の大役が34歳のベテラン右腕に回ってきた。

 ショウは「(記録に)近いんじゃないかと思っていた。先発投手がブルペンに回ることはよくあるけれど、逆はなかなかないからね。でも、いいんだ。どんな記録だって嬉しいよ」とコメント。メジャー初先発までの登板数は、デービッド・ロバートソン(カブス)の670試合がこれまでの最多記録だったが、ショウは初先発までにリリーフで732試合に登板し、ロバートソンの記録を大きく更新することになった。

 ガーディアンズは明日からカル・クアントリル、トリストン・マッケンジー、シェーン・ビーバー、ザック・プリーサックの順に先発する予定だが、シバーリの穴が埋まっていない。テリー・フランコーナ監督はマイナーから先発要員を昇格させるのか、あるいはブルペンゲームで戦うのか、明言を避けたが、ショウは「必要ならば(ブルペンゲームの)先発で投げる準備はできているよ」とキャリア2度目の先発登板に意欲を見せていた。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

目次
閉じる