ブレーブスが新人王候補・ハリス2世と8年7200万ドルで契約延長 主砲・ライリーらに続く長期契約

 日本時間8月17日、ブレーブスは今季デビューしたばかりの新人外野手マイケル・ハリス2世と2030年までの8年契約を結んだことを発表した。8年契約の総額は7200万ドルで、これに加えて2031年と2032年の球団オプションが付属している。この2つのオプションが行使された場合、10年間の総額は1億200万ドルとなる。ブレーブスはすでにオジー・オルビーズ、オースティン・ライリー、マット・オルソン、ロナルド・アクーニャJr.といった主力選手と長期契約を結んでおり、ハリス2世の契約はそれらに続くものとなった。

 現在21歳のハリス2世は、2019年ドラフト3巡目(全体98位)でブレーブスに入団し、今年5月にメジャーデビュー。ここまで71試合に出場して打率.287、12本塁打、39打点、13盗塁、OPS.825の好成績をマークし、同僚のスペンサー・ストライダーとともにナショナル・リーグ新人王の有力候補に挙げられている。また、ジョージア州ディカーブ出身で、ジョージア州のストックブリッジ高校に通っていた「ご当地選手」でもある。

 ブレーブスの発表によると、ハリス2世の来季以降の年俸は以下の通り。

2023年:500万ドル
2024年:500万ドル
2025年:800万ドル
2026年:800万ドル
2027年:900万ドル
2028年:1000万ドル
2029年:1000万ドル
2030年:1200万ドル
2031年:球団オプション1500万ドル(またはバイアウト500万ドル)
2032年:球団オプション2000万ドル(またはバイアウト500万ドル)

 ブレーブスが結んでいる主な長期契約は以下の通り。

マット・オルソン(一塁手)
8年1億6800万ドル(2022-29)+球団オプション1年

ロナルド・アクーニャJr.(外野手)
8年1億ドル(2019-26)+球団オプション2年

オジー・オルビーズ(二塁手)
7年3500万ドル(2019-25)+球団オプション2年

オースティン・ライリー(三塁手)
10年2億1200万ドル(2023-32)+球団オプション1年

マーセル・オズナ(DH)
4年6500万ドル(2021-24)+球団オプション1年

 この5人に今回のハリス2世、まだ年俸調停権すら取得していない若手捕手ウィリアム・コントレラスを加えると、野手のレギュラー9人中7人を少なくとも2024年まで(オズナのオプションを行使すれば2025年まで)確保できることになる。今季限りで正遊撃手ダンズビー・スワンソンがFAとなるが、有望株ボーン・グリッソムが台頭しており、スワンソンを大型契約で引き留める必要はないかもしれない。

 少なくとも野手に関しては、必要以上の大金を投じることなく盤石の布陣を築きつつあるブレーブス。2018年から昨季まで地区4連覇を成し遂げ、昨季はワールドシリーズ制覇を果たしたが、新たな黄金期を迎えつつあるチームが簡単に崩れることはなさそうだ。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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