マーリンズ・マティングリー監督が今季限りで退任へ 「契約を更新しないことで合意」と球団発表

 日本時間9月26日、マーリンズはドン・マティングリー監督が来季チームに戻ってこないこと、すなわち今季限りで退任することを発表した。ブルース・シャーマン・オーナーは「この7年間、ドン・マティングリーにチームを率いてもらえたことは幸運だった」と述べる一方、「最近の話し合いのなかで、チームとドンの双方が2023年の新契約を追求しないことで合意した」と双方合意のうえで退任が決まったことを公表。「新たなクラブハウスのリーダーを探すのに適切な時期だと思う」と監督交代を決断した。

 マティングリーによると、シャーマン・オーナーと話し合いを行ったあと、キム・アングGMとも話し合いを行い、監督交代の適切なタイミングであることに全員が同意したという。「マーリンズの監督を7年間務めることができて光栄だし、誇りに思っている。この球団で得た経験や築いた人間関係をエンジョイすることができた。今後は家族と過ごす時間を楽しみにしている」とマティングリー。監督としては球団史上最長の在任期間となり、大きく黒星が先行しているとはいえ、球団史上最多勝記録も保持している。

 マティングリーは2011年から2015年まで5年間ドジャースの監督を務め、2015年オフにマーリンズに移ってきた。当初は有望な選手を多く抱えていたマーリンズだが、ホセ・フェルナンデスの死去、ジャンカルロ・スタントンやクリスチャン・イェリッチのトレード放出などによりチーム再建期へ移行。それでも短縮シーズンの2020年にはポストシーズン進出を果たし、マティングリーはナショナル・リーグの最優秀監督に選出された。

 2016年からマーリンズを率いているマティングリーは、2019年9月に2年+オプション1年で契約を延長。そのオプションが2021年7月に行使され、今季まで7年間指揮を執ってきた。マティングリーを支えてきたコーチング・スタッフの去就は未定。マーリンズは監督・コーチの顔ぶれを大きく入れ替えて2023年シーズンを迎えることになるかもしれない。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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