エンゼルスの来季コーチ陣がほぼ決定 打撃コーチにテームズが就任 投手コーチ補佐は「ドライブライン」出身

 エンゼルスの2023年のコーチ陣の顔ぶれがほぼ決定した。日本時間11月8日、エンゼルスはマーカス・テームズが打撃コーチ、フィル・プランティアーが打撃コーチ補佐、ビル・ヘゼルが投手コーチ補佐に就任することを発表。フィル・ネビン暫定監督が正式に監督に就任し、投手コーチのマット・ワイズ、ベンチコーチのレイ・モンゴメリー、一塁ベースコーチのデーモン・マショア、捕手コーチのビル・ハセルマンは留任が決まっており、空席は三塁ベースコーチだけとなっている。

 エンゼルスは今季のコーチ陣のうち、打撃コーチのジェレミー・リードと打撃コーチ補佐のジョン・マリーをシーズン終了後に解任。三塁ベースコーチのマイク・ガイエゴ、投手コーチ補佐のドム・チティ、打撃コーチ補佐のポール・ソレントは球団組織内の配置転換により、コーチの職から離れた。新しくコーチ陣に加わる3人のうち、テームズとプランティアーの2人は、ネビンがヤンキースで三塁ベースコーチを務めていた2018~21年にヤンキースに在籍しており、ネビンは旧知の信頼できる仲間を呼び寄せたということになる。

 現在45歳のテームズは、現役時代メジャーで10年間プレーし、通算115本塁打を放った長距離砲。現役引退後、マイナーのコーチを経て、2016~17年にヤンキースの打撃コーチ補佐、2018~21年にヤンキースの打撃コーチを務め、今季はマーリンズで打撃コーチを務めた。テームズがヤンキースで打撃コーチを務めた期間とネビンがヤンキースで三塁ベースコーチを務めた期間は完全に一致している。

 現在53歳のプランティアーは、現役時代メジャーで8年間プレーし、通算91本塁打を記録。1993年にはパドレスで34本塁打、100打点の好成績を残したこともある。メジャーでのコーチ経験は、2012~14年にパドレスで打撃コーチを務めただけだが、2018年から2年間ヤンキースのマイナーで打撃コーチを務め、2019年のプレミア12ではアメリカ代表の打撃コーチも務めた。2021年から今季まではマーリンズのマイナーで打撃コーチを務めていた。

 ヘゼルはシアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン」から招聘された人物である。2020年から「ドライブライン」の投手ディレクターを務め、2020~21年にはフィリーズの投手コンサルタントとしてメジャー球団にも関わっていた。大谷翔平やパトリック・サンドバルなど、エンゼルスの投手陣のなかにも「ドライブライン」でトレーニングしている選手がおり、ヘゼルをコーチ陣に加えることでどのような効果が生まれるか注目される。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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