日本代表がカタールW杯決勝T進出!激動のグループステージをプレイバック!

 現地時間12月1日、FIFAカタールワールドカップ(W杯)のグループステージ最終戦で、グループ2位の日本代表は首位スペインと激突した。初戦のドイツに続き、2-1の逆転勝利で史上初の2大会連続で決勝トーナメント進出を達成。第2戦のコスタリカに敗れるも巻き返しに成功し、日本サッカー界は新たな時代に突入した。天国から地獄、そして再び天国へ。対極の感情が交互したグループEを振り返る。

第1戦 vs.ドイツ 2-1 ⚪️
 下馬評ではドイツの圧倒的優位と見られたW杯初戦だった。実際に序盤からボールを保持された日本は、人と人の間に何度も効果的なパスを供給され、さらに幅を使った攻めに後れを取り、ペナルティエリア内でフリーとなったダビド・ラウムをGK権田修一が倒してPKを献上。イルカイ・ギュンドアンに決められてしまい、0-1で試合を折り返す。

 追いかける立場となった森保ジャパンは、後半開始からシステム変更を敢行。久保建英に代えて冨安健洋を投入し、フォーメーションを4-2-3-1から3-4-2-1に。そしてこの森保一監督の采配が奏功する。押し込まれる場面こそあるものの、前半よりもボールを敵陣に運ぶ回数が増え、得点のニオイを漂わす。すると75分に三笘薫がスルーパスを送り、南野拓実がペナルティエリア左からシュートを狙い、GKマヌエル・ノイアーが弾いたボールに堂安律が反応。左足で押し込み日本がスコアをタイに戻す。

 勢いが止まらない日本は83分に、板倉滉が自陣で得たFKから前線にロングボールを供給すると、抜け出した浅野拓磨が“神トラップ”。ペナルティエリア内からゴール右隅をぶち抜き、日本のスコアボードに「2」の数字が刻まれる。その後はドイツの猛攻に耐え、劣勢を跳ね除けた日本が2-1でドイツに逆転勝利を収めた。

第2戦 vs.コスタリカ 0-1 ⚫️
 初戦で大金星を飾った日本は、続くコスタリカ戦で思い切ったターンオーバーを実施。W杯デビュー組が多くスタメンに名を連ねる中、勝てば決勝トーナメント進出が決定する試合で、ドイツ戦とは真逆のボールを保持する展開となる。

 しかし、コスタリカの堅守をこじ開けることができず時間ばかりが過ぎていき、終盤の81分にケイセル・フレールが放ったシュートがゴールに吸い込まれてしまう。結局これが決勝弾となり、アフメド・ビン=アリー・スタジアムに駆け付けたサポーター、そして監督や選手が落胆の表情を浮かべる痛恨の敗北となった。

(C)Getty Images

第3戦 vs.スペイン 2-1 ⚪️
 2試合を終えて1勝1敗でグループ2位。勝てば突破が決まる一方、負ければ敗退が決定、引き分けの場合は同時キックオフのドイツとコスタリカ戦の結果に委ねられる事となったグループ最終戦。日本は大一番に向け3バックを採用し、一角には今大会初スタメンの谷口彰悟が抜擢された。

 開始早々こそチャンスを創出した日本だったものの、スペインが誇る世界最高クラスのポゼッションサッカーに悪戦苦闘。後手に回る展開となり、11分にセサル・アスピリクエタのクロスからアルバロ・モラタにヘディング弾を献上する。このままグループステージ敗退となってしまうのか。ただ、ピッチに立った選手たちの目は輝きを失っていなかった。

 後半開始から森保ジャパンは、堂安律と三笘薫の2人を投入して攻撃的なシステムを施すと、ドイツ戦に続き森保監督の手腕が光る。48分にハイプレスから高い位置でボールを奪い、堂安がペナルティエリア手前の右から左足を一閃。GKウナイ・シモンの手を弾いてネットを揺らし、日本が1-1の同点に追いつく。

 ハリーファ国際スタジアムが歓喜に沸く中、得点から3分後に堂安がペナルティエリア右から右足でグラウンダーのクロスを供給。ゴールラインを割るギリギリで三笘が折り返すと、負傷した遠藤航に代わって先発出場を果たした田中碧が押し込み、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定の末ゴールが認められる。集中を切らさず、粘り強くタフな守備で耐え抜き、時にはカウンターも見せてスペインに追加点を許さず、最終スコア2-1で日本が強烈なアップセット。2勝1敗の勝ち点6でグループE首位通過を決め、日本サッカー史に残る偉業を成し遂げた。

(C)Getty Images
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この記事を書いた人

学生時代のユニフォームが青と赤、ポジションがMF、背番号8だった事でランパードとジェラードのプレーを見るように。以来プレミアリーグを中心にサッカーを年間約1000試合観戦する東京出身のエディター。

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