レイズがヤンディ・ディアスとも調停回避で契約延長へ 3年2400万ドル+オプション1年との報道

 ここ数日、年俸調停権を持つ選手との契約延長の動きを進めているレイズがまた1人、主力選手と複数年契約を結ぼうとしているようだ。日本時間1月29日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レイズは好打の内野手ヤンディ・ディアスと3年2400万ドル+オプション1年の契約を結ぶことで合意間近になっているという。年俸調停権を持つ選手との複数年契約はジェフリー・スプリングス(4年3100万ドル)、ピート・フェアバンクス(3年1200万ドル)に続いてディアスが3人目となる。

 キューバ出身のディアスは現在31歳。昨季は三塁のレギュラーとして自己最多の137試合に出場し、打率.296、9本塁打、57打点、3盗塁、OPS.824をマークした。最大の魅力は打撃アプローチに優れている点で、昨季は78個の四球を選んだのに対し、三振はわずか60個だけ。33二塁打、出塁率.401を記録し、高出塁率の中距離打者として見事な働きを見せた。2019年に79試合で14本塁打を放つなど、決してパワーがないわけではなく、打球にうまく角度をつけられるようになれば、おのずと本塁打も増えていくはずだ。

 レイズのピーター・ベンディックスGMは現在のチーム状況について「本当に才能のある集団だと認識している。昨季は思ったような結末にはならなかったが、いい戦いができたと思う。それをベースにチーム作りを進めていきたいと考えている」とコメント。「我々の目標はワールドシリーズ制覇であり、それも1回ではなく複数回だ。多くの優秀な選手を抱えていられることを当然だと思わず、今の期間にできるだけ多くのワールドシリーズ制覇を成し遂げたいと考えている」と目標を語った。

 最大7選手との年俸調停を控えていたレイズだが、これで3選手との年俸調停を回避し、複数年契約に成功。残る4選手はハロルド・ラミレス、コリン・ポーシェ、ライアン・トンプソン、ジェイソン・アダムという顔ぶれだが、このなかから複数年契約を結ぶ選手が出てくるかもしれない。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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