ブレーブスがエース左腕フリードとの年俸調停に勝利 今季の年俸は球団側が提示した1350万ドルに

 日本時間2月5日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブレーブスは昨季サイ・ヤング賞投票で2位となったエース左腕マックス・フリードとの年俸調停に勝利したようだ。フリードが1500万ドルを希望していたのに対し、ブレーブスは1350万ドルを提示。年俸調停の結果、球団側の提示額が認められた。なお、ブレーブスとフリードが年俸調停を行うのは2年連続。昨年は球団側が660万ドルを提示し、選手側は685万ドルを希望していたが、フリードが勝利した。

 現在29歳のフリードはメジャー6年目の昨季、30試合に先発して自己最多の185回1/3を投げ、14勝7敗、防御率2.48、170奪三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞投票では満票で受賞したサンディ・アルカンタラ(マーリンズ)に次ぐ2位にランクインし、オールスター・ゲームに初選出。3年連続となるゴールドグラブ賞も受賞した。2021年のシルバースラッガー賞の受賞者でもあり、2022年からユニバーサルDHが導入されたため「投手最後のシルバースラッガー賞受賞者」として知られている。

 フリードは今季が年俸調停期間2年目のシーズン。ブレーブスはフリードをあと2年保有することができ、フリードは2024年シーズン終了後にFAとなる予定だが、主力野手の大半と長期契約を結ぶなか、ブレーブスファンからはフリードとの契約延長を望む声が出ている。野手と積極的に長期契約を結んでいるアレックス・アンソポロスGMが投手のフリードに対してどのようなアプローチを見せるか注目されるところだ。

 フリードとの年俸調停に勝利したブレーブスだが、今季はぜいたく税ラインを超えるのが確実。今季の年俸総額は約1億9900万ドルだが、ぜいたく税のルールに基づいて計算したペイロールは約2億4000万ドルとなっており、高額年俸選手のトレードを実現させない限り、ぜいたく税ラインの2億3300万ドル以内に収めるのは難しいだろう。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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