元ドラ1同士のトレードが成立 マーリンズがブレデイを放出してアスレチックスからパクを獲得へ

 日本時間2月12日、マーリンズとアスレチックスのあいだで元ドラフト1巡目指名選手同士のトレードが成立したことが報じられた。マーリンズは2019年ドラフト1巡目(全体4位)で指名した25歳の外野手、JJ・ブレデイをアスレチックスへ放出し、2016年ドラフト1巡目(全体6位)指名でアスレチックスに入団した27歳の救援左腕、A・J・パクを獲得。マーリンズは2週間ほど前にレッドソックスからマット・バーンズを獲得しており、それに続くトレードでのブルペン補強となった。

 パクはメジャー3年目の昨季、アスレチックスで自己最多の62試合に登板して66回1/3を投げ、4勝3敗4セーブ、20ホールド、防御率3.12、76奪三振をマーク。プロ入り当初は将来のエース候補として期待されていたが、故障もあってなかなか才能を開花させることができず、リリーフに転向してメジャー定着を果たした。2メートルを超える長身で、長い手足を生かして打者に近いところから繰り出される速球とスライダーを武器としており、昨季フォーシームの平均球速は96.7マイルを記録。スライダーの空振り率は37.0%に達した。特に左打者を被打率.153、被OPS.509と圧倒。バーンズ、タナー・スコット、スティーブン・オカート、ディラン・フローロらとともに勝ちパターンの継投を担う見込みだが、クローザーを任される可能性もありそうだ。

 ブレデイは昨年7月にメジャーデビューし、65試合で打率.167、5本塁打、16打点、4盗塁、OPS.586と苦戦。マイナーAAA級では85試合に出場して打率.228、20本塁打、52打点、1盗塁、OPS.835を記録した。マーリンズはツインズとのトレードでルイス・アライズを獲得したのに伴ってジャズ・チザムJr.を二塁から中堅へコンバート。両翼はアビサイル・ガルシアとブライアン・デラクルーズがレギュラー候補と目されており、ホルヘ・ソレア(DH)やヘスス・サンチェスといった外野手もいるため、ブレデイは開幕ロースターから漏れる可能性が高かった。再建中のアスレチックスでは外野のレギュラーとしてのチャンスを与えられることになるだろう。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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