今季のブレイク候補 侍ジャパンでも注目のカージナルス・ヌートバー 球界屈指の打球速度はさらに上昇

 今季のメジャーリーグにおいて、ブレイク候補の1人として注目されているのが侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場予定のラーズ・ヌートバー(カージナルス)だ。昨季は平均打球速度や四球率でメジャートップクラスの数字を記録。後半戦は67試合に出場して10本塁打、出塁率.366、OPS.846の好成績を残した。オフのトレーニングで打球速度はさらに上昇し、キャンプ地の打撃練習でわずか5球のうちに4本のホームランを放つなど、順調な仕上がりを見せている。

 後半戦に好成績を残し、メジャー2年目のシーズンをいい形で終えることができたヌートバー。しかし、ワイルドカード・シリーズでフィリーズに2連敗して敗退した悔しさが頭には残っており、それが今季に向けたモチベーションの1つになっているという。開幕ロースター入りを争っていた1年前とは異なり、今季は外野のレギュラーの座を争う立場。オリバー・マーモル監督は「今季は例年以上に競争が多くなる」と話しているが、その一方で「どのポジションになるかわからないけれど、(ヌートバーは)毎日試合に出すつもり」とも語っており、有力なレギュラー候補として指揮官からの期待も大きい。

 昨季後半戦の活躍のきっかけになったのは、オールスター・ブレイクに休暇を取るのではなく、同僚のノーラン・アレナドとともに熱心に練習に取り組んだことだった。とにかく長い時間をバッティング・ケージで過ごし、手には無数のタコができた。ヌートバーは「ノーランみたいな男と一緒にいると、悪い状況のときに何をすべきかを教えられる。手に入れたいものがあるなら働かないといけないんだ。だから、仕事でいい結果を出すためにはハードワークに代わるものはないと気付かされたよ」と語る。また、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックの影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり、肉体労働を強いられた経験も今ではプラスに作用しているという。

 オフシーズンも精力的にトレーニングに取り組み、南カリフォルニアにある「ドライブライン」でも打撃練習を行った。昨季の平均打球速度はメジャー全体の上位10%に入っており、MVP3度のマイク・トラウト(エンゼルス)や昨季のMVP受賞者ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)らを上回っていたが、その打球速度はさらに上昇。より強い打球を打てるようになり、これを今季のブレイクの根拠に挙げる声もある。

 そんなヌートバーは来月、侍ジャパンの一員としてWBCに出場する。母の母国のために、日本以外で生まれた選手として初めて侍ジャパンの一員としてプレーすることになるが、「難しい決断だったけれど、東京ドームの5万5000人の大観衆の前でプレーできるんだ。カージナルスで役割を得るためのチャレンジだと捉えているよ。3月の試合だけれど、10月のように全力でプレーしたい」と力強く語った。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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