カージナルスがスター三塁手・アレナード獲得 大型トレード成立へ

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、カージナルスがロッキーズからノーラン・アレナードを獲得するトレードが成立したようだ。ローゼンタールはトレードの状況について「メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会からの承認待ち」と伝えている。アレナードは残り6年1億9900万ドルという大型契約を抱えているため、ロッキーズが5000万ドル前後を負担する模様。また、アレナードの年俸の一部は後払いとなるようだ。
現在29歳のアレナードはメジャー1年目から8年連続でゴールドグラブ賞を受賞中の球界屈指の三塁手で、オールスター・ゲーム5度、シルバースラッガー賞4度、プラチナグラブ賞4度、本塁打王3度、打点王2度といった輝かしい実績を誇る。昨季は開幕直後に左肩を痛めた影響もあり、48試合に出場して打率.253、8本塁打、26打点、OPS.738に終わったが、守備面に大きな影響はなく、8年連続8度目のゴールドグラブ賞を受賞した。
アレナードは現在のロッキーズとの契約のなかに「トレード拒否権」と「今季終了後のオプトアウト権」が含まれており、この2つがトレードの正式な成立に向けての障壁となっているようだ。アレナードがカージナルスへの移籍を拒否すれば、チーム間のトレード合意は全く意味を成さない。
また、カージナルスはアレナードが今季終了後にフリーエージェントとなるのを避けるため、オプトアウト権の破棄ないし行使可能時期の先延ばしを求めているとみられる。それにアレナードが応じなければ、トレードは破談となる可能性も残っている。これらの理由により、トレードの正式な成立にはもう少し時間がかかる見込みだ。
なお、ローゼンタールはカージナルスが交換要員として放出する可能性のある選手について、オースティン・ゴンバー、ルーケン・ベイカー、ジョン・トーレス、ジェイク・ウッドフォード、アンヘル・ロンドンの名前を挙げており、主力選手やトップ・プロスペクトは含まれていない。しかし、具体的な選手や人数については依然として不明となっている。
引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media