エンゼルスが大谷との年俸調停を回避 総額850万ドルの2年契約

日本時間2月9日、エンゼルスは大谷翔平との年俸調停を回避し、2年契約を結んだことを発表した。「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャーは2年契約の総額が850万ドル(今季300万ドル、来季550万ドル)であることを伝えている。大谷が年俸が330万ドルを希望する一方、エンゼルスは250万ドルを提示して期限までに合意することができず、「二刀流」への評価が注目されていたが、年俸調停は回避されることになった。
大谷はサービスタイム(メジャー登録日数)が3年に達したため、今オフから年俸調停の権利を得た。エンゼルスは今季限りでアルバート・プーホルスとの10年契約が終了し、新戦力は1年契約ばかりのため、2022年の契約が保証されている選手は大谷のほかに、マイク・トラウト、アンソニー・レンドン、ジャスティン・アップトンの3人だけ。フリーエージェントになるにはサービスタイム6年が必要であり、大谷は今回の2年契約終了後、年俸調停期間がもう1年残っている。
ペリー・ミナシアンGMは「彼のような選手の例はほとんどない。1年契約の交渉は時間切れになってしまったが、さらに議論をして複数年契約について話し合い、最終的に2年契約になった。双方に利点とリスクがあるけれど、我々にとっても彼にとっても意味のあるものになったと思う。契約を成立させることができて嬉しいよ」とコメント。代理人のネズ・バレロは「お金よりも選手が快適にプレーできるかどうかが重要だった」と語った。
また、ミナシアンは「彼の状態はとても良いよ。彼が自分の技術にかける時間とエネルギーの量には本当に驚かされる。そして、これに彼の才能が加わったとき、彼はチームの重要な一員となり、様々な方法でチームの勝利に貢献してくれるだろう。彼は違いを生み出すタイプの選手であると信じている」と大谷への期待を口にした。「彼は両方のカテゴリーでチームに貢献してくれると思う。マウンドとバッターボックスの両方でね」と二刀流の継続も改めて明言。大谷がチームの期待に応え、二刀流選手として輝きを放つことができるか注目したい。
引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media