過去40年間で5例しかない大型補強を実現させたカージナルス

 カージナルスは2018年オフのポール・ゴールドシュミット獲得に続いて、今オフはノーラン・アレナードを獲得する大型トレードを成立させた。「Baseball-Reference」が算出しているWARでは、2015年以降の合計でアレナードがメジャー全野手中3位、ゴールドシュミットが同4位にランクイン(1位はマイク・トラウト、2位はムーキー・ベッツ)。この両選手が守る内野のコーナーは球界最高と言っても過言ではないだろう。

 また、これだけの短期間で2人のスーパースターを獲得するのは非常に珍しいことである。メジャーリーグの公式記録を扱う「エリアス・スポーツ・ビューロー社」によると、過去40年間で1つのチームが3シーズン以内のスパンで「31歳以下かつオールスター・ゲーム選出5度以上の選手」を2人獲得したケースは5例しかないという。

 そのうちの1例は2004年7月にノマー・ガルシアパーラ、2006年12月にアルフォンゾ・ソリアーノを獲得したカブスだが、ガルシアパーラはソリアーノ加入時にはすでにカブスを去っており、残念ながらこの2選手は同時にプレーしていない。よって、3シーズン以内のスパンで獲得した2人のスーパースターが同時にプレーしたのは、過去40年間で4例だけということになる。

 最初のケースは1992年8月にホゼ・カンセコ、1993年11月にウィル・クラークを獲得したレンジャーズだ。両者は1994年にチームメイトとしてプレーし、この年のレンジャーズは52勝62敗ながらアメリカン・リーグ西部地区の首位に立っていた。ただし、ストライキによりレギュラーシーズンが打ち切られてポストシーズンは開催されず、カンセコのトレード移籍によってコンビ解消となった。

 それから20年以上が経過した2015年7月、ブルージェイズはロッキーズとのトレードでトロイ・トゥロウィツキー、タイガースとのトレードでデービッド・プライスを獲得。ア・リーグ東部地区で首位ヤンキースに7ゲーム差の2位タイにつけていたブルージェイズは、このトレードで戦力アップに成功し、逆転で地区優勝。地区シリーズでレンジャーズを破り、リーグ優勝決定シリーズまで進出した。ところが、シーズン終了後にプライスがレッドソックスへ去ったため、わずか半年でコンビ解消となっている。

 2015年12月にプライスと契約したレッドソックスは、1年後の2016年12月にホワイトソックスとのトレードでクリス・セールを獲得。このコンビは他のケースとは異なり、2017年から2019年まで3シーズンにわたって一緒にプレーした。2017年は地区シリーズで敗退したが、翌2018年は地区3連覇&ワールドシリーズ制覇を達成。しかし、2019年は地区3位に後退し、昨年2月にプライスがドジャースへトレードされたため、コンビ解消となった。なお、プライスは昨季の出場を辞退。セールはトミー・ジョン手術で昨季を全休した。

 そして、それ以来のスーパースター・コンビとなるのがカージナルスのゴールドシュミットとアレナードだ。もしアレナードがオプトアウトの権利を行使しなければ、両者は少なくとも2024年シーズンまで一緒にプレーすることになる。カージナルスはこのスーパースター・コンビが内野の両コーナーを守る4年間のあいだに、2011年以来となるワールドシリーズ制覇を成し遂げることはできるだろうか。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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