通算136勝右腕 元巨人・ジョンソンは「殿堂入りすべき」と主張

 メッツが最後にワールドシリーズを制したのは35年前の1986年。この年のメッツは投打ともに圧倒的な戦力を誇り、リーグ1位の得点・打率・防御率を記録してシーズン108勝をマークした。ポストシーズンでもアストロズ、レッドソックスとの熱戦を制し、17年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇。先発ローテーションの一角を担っていたロン・ダーリングは当時のデービー・ジョンソン監督(元巨人)について「アメリカ野球殿堂入りすべき」と主張している。

 ダーリングはメッツなどで13年間にわたって活躍し、通算136勝をマークした右腕だ。1986年は15勝6敗、防御率2.81の好成績を残してチームの世界一に貢献。ドワイト・グッデン、ボブ・オヒーダ、シド・フェルナンデスらと強力ローテーションを形成した。現在は解説者を務めているが、当時を振り返り「あの年は世界一になるか失敗かの二択だった。デービーが全ての責任を負い、私たちを世界一に導いてくれた。選手全員がデービーに感謝している」と語る。

 強力投手陣に加え、打線にもダリル・ストロベリー、キース・ヘルナンデス、ゲーリー・カーターといったタレントが揃っていたが、チームに自信を持たせたのはジョンソンだった。「デービーの指導がなければ、私は成功できなかったかもしれない。彼の最大の強みは才能を見抜く目を持っていたことだ。そして、その才能を最大限に引き出す素晴らしい手腕も持っていた」とダーリング。相手投手との相性を考えて打線を組むなど、「常に時代の一歩先を行っていた」という。

 ジョンソンはメッツのほか、レッズ、オリオールズ、ドジャース、ナショナルズでも監督を務め、ドジャース以外の4球団をポストシーズンへ導いている。監督通算1372勝1071敗(勝率.562)をマークし、1997年と2012年には最優秀監督賞を受賞。ダーリングは「私は彼をジョー・トーレに匹敵する監督だと思っている」と絶賛する。

「ジョーはヤンキースの監督としては成功したけど、他球団ではそれほど成功していない。デービーはどの球団でも成功した。デービーを殿堂入りさせるための議論をすべきだと思う」とダーリングは主張する。監督通算1372勝は歴代31位と特筆すべきほどの数字ではないが、勝率.562は通算1000勝以上で10位という高水準。ベテランズ委員会の選考では得票率75%をクリアできず、落選が続いているが、ジョンソンが殿堂入りする日はやってくるのだろうか。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版し、同年からライター業をスタート。現在はウェブや雑誌でMLBの記事を執筆する傍らSPOZONEのMLB中継で解説も務める。

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