4月の日程が楽なチームと厳しいチーム 開幕ダッシュに影響?

 地区優勝やワイルドカード獲得に向けて、コンテンダーが開幕ダッシュを狙う4月。しかし、試合日程は必ずしも公平には組まれていない。メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはデータサイト「FanGraphs」が算出している各チームの今季の予想勝率をもとに、4月の日程が楽なチーム(対戦相手の勝率が低い)と厳しいチーム(対戦相手の勝率が高い)を選出。試合日程が開幕ダッシュの行方に影響を与えることになるかもしれない。

 アドラーが「4月の日程に助けられる可能性があるチーム」として挙げたのは、ヤンキース、アストロズ、メッツ、カージナルスの4チーム。対戦相手の勝率は、ヤンキースがメジャー全体で9番目に低い.492、アストロズが同2番目に低い.483、メッツが同5番目に低い.486、カージナルスが同7番目に低い.488となっている。ヤンキースはオリオールズとの対戦が7試合組まれているのが要因。アストロズはタイガース、マリナーズ、ロッキーズとの対戦が合計12試合も組まれている。メッツは優勝候補ブレーブスとの対戦が1度もなく、カージナルスもブレーブスやドジャース、パドレスといった強豪との対戦が全くない。

 一方、「4月の日程に苦しめられる可能性があるチーム」にはブルージェイズ、レイズ、ナショナルズ、フィリーズ、エンゼルス、アスレチックス、インディアンスの7チームが選出。最も対戦相手の勝率が高いのはナショナルズ(.526)で、コンテンダーの5チーム(メッツ、ブレーブス、ドジャース、カージナルス、ブルージェイズ)との対戦が25試合中20試合を占める。ブルージェイズは対戦相手の勝率がメジャー全体で3番目に高い.520、レイズとフィリーズは同6番目に高い.514、インディアンスは同9番目に高い.511、エンゼルスは同10番目に高い.509、アスレチックスは同11番目に高い.505となっている。

 ちなみに、コンテンダーとは簡単に言うと「ポストシーズン進出を目指すチーム」のことである。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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