ツインズの有望株・キリロフ オープン戦不振でマイナー降格

 日本時間3月24日、ツインズはアレックス・キリロフなど複数の若手有望株を代替トレーニング地へ降格させたことを発表した。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団2位にランクインしているキリロフは新人王候補にも挙げられていたが、オープン戦12試合に出場して打率.129、1本塁打、1打点、OPS.440と結果を残せず。カイル・ガーリック、ブレント・ルーカーといった他の外野手が好調なことも影響したとみられる。

 現在23歳のキリロフは2018年にA級とA+級で合計130試合に出場して打率.348、20本塁打、101打点、OPS.970の好成績をマーク。2019年は手首の故障により開幕を故障者リストで迎え、AA級で94試合に出場して打率.283、9本塁打、43打点、OPS.756にとどまったが、昨年のポストシーズンでメジャーデビューを果たし、初安打も記録した。

 今季はエディ・ロサリオ(現インディアンス)が抜けた左翼のレギュラー候補に挙げられていたが、オープン戦で打率1割台に低迷。ポジション争いのライバルとなるガーリックが13試合で打率.333、4本塁打、11打点、OPS1.170、ルーカーが13試合で打率.320、1本塁打、3打点、OPS.893とキリロフを上回る好成績を残しており、ツインズはキリロフを開幕ロースターから外すことを決断した。

 ロッコ・バルデリ監督が「彼は長きにわたってメジャーリーガーとして成功を収める選手だと信じている」と話しているように、ツインズのキリロフへの大きな期待は変わっていない。キリロフが自慢の好打を取り戻し、メジャーでプレーする準備が整ったと判断した時点で、メジャーへ昇格させることになるだろう。

 ただし、キリロフは4月16日(現地時間)までに昇格できなかった場合、1年分のサービスタイム(=172日)を得る可能性が消滅する。その場合、キリロフがFAになるのは1年先延ばしされ、最短でも2027年シーズン終了後となる。

引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media

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この記事を書いた人

神戸出身。2001年、地元オリックスのスーパースターであるイチローのマリナーズ移籍をきっかけに本格的にMLBに興味を持つ。2016年に完全オリジナルのMLB選手名鑑を自費出版したことがきっかけでMLBライターに。2021年にはSPOZONE(現SPOTVNOW)で解説者デビュー。Twitter:@y_MuLB

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