ナショナルズ低迷ならシャーザーがトレード要員になる可能性も

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドはマックス・シャーザー(ナショナルズ)が「第2のジャスティン・バーランダー(アストロズ)」になる可能性があると指摘する。これはサイ・ヤング賞を複数回受賞し、ワールドシリーズのチャンピオンリングも手にして将来のアメリカ野球殿堂入りが有力視されているというキャリアの類似性を指しているわけではない。2017年8月末にバーランダーがタイガースからアストロズへトレードされたように、シャーザーにも今夏トレードの可能性があるというのだ。
ナショナルズはまだ今季16試合を消化しただけだが、7勝9敗でナ・リーグ東部地区の最下位に沈んでいる(ただし首位とは1ゲーム差に過ぎない)。フアン・ソトとスティーブン・ストラスバーグが故障者リスト入りし、パトリック・コービンは防御率10点台、ジョー・ロスとエリック・フェッディは防御率5点台という状況。このまま調子が上がらず、低迷が続くようであれば、今季が契約最終年であるシャーザーのトレード放出が現実味を帯びてくるというわけだ。
今季のシャーザーはここまで4試合に登板して25イニングを投げ、1勝1敗、防御率1.80、33奪三振の好成績をマーク。ア・リーグ球団の幹部のなかには「彼は実力を発揮しており、2017年のバーランダーよりも良い位置にいる。バーランダーはトレード前の2年ほど、あまり良いピッチングをしていなかった」と指摘する者もいる。「シャーザーはバーランダーと同じように、先発ローテーションの1番手として強大なインパクトを与える力を持っている」とシャーザーの実力は高く評価されている。
シャーザーはサービスタイム10年以上かつ同一球団在籍5年以上の選手が手にするトレード拒否権を持っているため、トレードを拒否することも可能だが、シャーザーに近い関係者は「マックスは競争者であり、勝つチャンスのあるチームへの移籍は受け入れるだろう」と話している。シャーザーの今季の年俸は3500万ドルであり、7月末にトレードでシャーザーを獲得するチームは年俸の3分の1にあたる1200万ドル前後を負担する必要があるが、「彼がトレード市場の人気者になるのは間違いない」との声すら上がっている。
フェインサンドはシャーザーの獲得に動く可能性があるチームとしてエンゼルス、アスレチックス、カージナルス、ジャイアンツ、ヤンキースの5球団をリストアップ。シャーザーはこれらのチームへ移籍し、「第2のバーランダー」としてチームをワールドシリーズ制覇へ導くことになるのだろうか。
引用元 :mlb.jp photo – MLB Advanced Media