メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手とは?
メジャーリーグ(以下MLB)で、大活躍しているダルビッシュ有選手。
2020シーズンには、最優秀投手に送られる「サイ・ヤング賞」にノミネートされるほど、投手として評価されている日本人選手でもあります。
本記事では、ダルビッシュ選手のこれまで経歴や、注目されている理由、これまで残した記録について詳しく解説します。
ダルビッシュ選手の経歴

ダルビッシュ有選手のプロフィールとMLBで活躍に至るまでの経歴を紹介します。
生年月日 | 1986年8月16日 |
身長・体重 | 195cm・99kg |
出身地(出身高校) | 大阪府羽曳野市(東北高校) |
日本プロ野球 | 日本ハムファイターズ(2005 – 2011) |
MLB(メジャーリーグ) | テキサス・レンジャーズ(2012 – 2017) ロサンゼルス・ドジャース(2017) シカゴ・カブス(2018 – 2020) サンディエゴ・パドレス(2021 -) |
幼少~高校時代
ダルビッシュ選手は1986年8月16日、イラン出身の父と、父がアメリカ留学中に出会った日本人の母の間に生まれました。
3兄弟の長男として育ったダルビッシュ選手は、小学2年生から地元の少年野球チームで野球を始めると、徐々に頭角を現していきます。
中学時代に全羽曳野ボーイズでは、全国大会でベスト8、世界大会で3位という結果を収め、広陵・東海大菅生・前橋育英などの強豪校からも声がかかる存在に。
悩んだ結果「上下関係がゆるい」ことを理由として、東北高校に入学し、2年春夏・3年春夏と併せて4度甲子園に出場し、大会屈指の本格派投手として大活躍。
2年夏には、決勝まで進出するも常総学院に敗れ、惜しくも悲願の東北勢初優勝とはなりませんでした。
日本プロ野球時代
2005年に日本ハムに単独1位で指名され、契約金1億円、年俸1,500万円と高卒新人としては当時異例の好条件で、将来のエースとしての期待を背負い、入団を果たしました。
入団年度こそ自身の不祥事、怪我などのコンディション不良なども重なって目立った活躍はありませんでしたが、次年度の2006年シーズンにはチームの44年ぶり2度目となる日本一に貢献して大活躍。
沢村賞に選出、最多奪三振、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など様々なタイトルを総舐めにし、国内でも屈指の右腕として成長します。
2009年には第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に日本代表として選出され、松坂・岩隈とともに三本柱として大活躍し、決勝では勝利投手となってチームを世界一に導きました。
4年連続で開幕投手を務めるなど、チームのエースとして活躍を続け、2010年にはプロ5年目にして球界最高年俸の5億円に到達。
当時24歳での年俸5億円到達は、オリックス時代のイチロー選手を抜いて、最速での到達となり、先発投手として5億円に到達したのも史上初となりました。
メジャーリーグへ

日本球界で華々しい活躍をした後、2012年1月にテキサス・レンジャーズに6年5,600万ドル+出来高400万ドルの総額6,000万ドルでの契約合意を発表。
「メジャーに行くなら野球をやめる」とも発言していた彼でしたが、日本球界では打者から「投げないで」などと言われることもあり、物足りなさを感じることが増え「純粋にすごい勝負をしたくなった」という理由からメジャー移籍を決めました。
1年目は開幕当初こそ振るわなかったものの、シーズンを終えてみれば、16勝221奪三振と大活躍を収め、新人王投票でも3位にランクインしています。
その後、レンジャーズで先発の柱として活躍するも、2015年の春キャンプで右腕の張りを訴え、MRI検査で右肘内側側副靱帯の損傷が判明。
2015年~2016年途中シーズンまでリハビリを余儀なくされますが、2016年8月にメジャー復帰登板を果たし、復活を遂げます。
その後は、ロサンゼルス・ドジャースや、シカゴ・カブスにてメジャーでも屈指の右腕として評価され、2021年シーズンからサンディエゴ・パドレスにて先発の柱の一角として活躍。
実力もさることながら、自身のYouTubeチャンネルには日本球界に「物申す」動画をアップロードし、先進的な考え方を伝える姿勢が若い世代を中心に支持されています。
ダルビッシュ選手が注目される理由

メジャーリーグにおいても、投手として確かな評価を得ているダルビッシュ選手。
彼が海外でも高く評価されているのには以下の理由があります。
多彩な変化球
ダルビッシュ選手がメジャーリーグの屈強な打者か、数多くの三振を奪えるのは、クオリティの高い変化球が投げられるためだと言われています。
スリークォーター気味のフォームから投げる平均球速約153km/hのストレートに加えて、数種類のスライダー、カットボール、球速の異なるカーブ、フォーク、チェンジアップなど様々な変化球を投げ分けています。
日本プロ野球時代から「全ての球種が一級品」との評価をされており、MLBでも各変化球の質が非常に高いことが高く評価されています。
また2020年には自身のTwitterにて、スプリットとツーシームの間のような「スプリーム」を考案していることを公言しており、高い探究心とこだわりを持って変化球を投げていることが分かります。
柔軟な発想力
ダルビッシュ選手自身の、既存の考え方に囚われない非常に柔軟な発想力と、それを実践するチャレンジ精神を評価するファンも多いです。
現役のメジャーリーガーでありながら、Twitterアカウントでの発信や、YouTubeチャンネルを開設、自身のブランドを立ち上げたりと、野球以外にも非常にアグレッシブ。
その姿勢は、もちろん本業の野球でも活かされており、
- ウェイトトレーニングの重要性を学び、自身でも筋力増強による平均球速アップに成功
- カブス時代に同僚から変化球の投げ方を教わり、すぐに実践し自分の球種として取り入れる
などチャレンジングな姿勢が見受けられます。
またSNS上では、メジャーリーガーの視点から日本の野球に対する問題点などを積極的に発信しており、その都度、ネット上で議論が生まれています。
既存の考え方に囚われず、常に新しいチャレンジをし続ける姿勢こそ、彼が注目されている理由のひとつでもあると言えるでしょう。
MLBでの成績

ダルビッシュ選手の記録
ダルビッシュ選手が持つ記録は以下の通り。
【日本プロ野球】
沢村栄治賞:1回 (2007年) |
最優秀選手:2回 (2007年、2009年) |
ベストナイン:2回 (投手部門:2007年、2009年) |
ゴールデングラブ賞:2回 (投手部門:2007年、2008年) |
最優秀投手:1回 (2009年) |
日本シリーズ優秀選手賞:1回 (2006年) |
【メジャーリーグ】
月間MVP:1回(投手部門:2020年7月・8月) |
ア・リーグ月間新人MVP:1回 |
MLBオールスターゲーム選出:1回 |
サイヤング賞TOP10選出:3回 |
これ以外にもダルビッシュ選手はたくさんの賞を受賞していおり、球界トップクラスの成績を収めています。
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